コロナ禍の転職活動!会社見学はできる?
目次
新たな会社に転職する際、会社見学することで会社の雰囲気や社風、清潔さなどを感じることができます。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大している現在、会社見学を中止している会社も少なくありません。その一方で会社見学を継続している会社もあります。ここでは、会社見学する際のポイントや注意点を見ていきましょう。
コロナ禍でも会社見学を実施している企業はある

現在も感染対策をしながら通常通りの会社見学を実施している企業もありますが、新型コロナウイルス感染拡大のため会社見学をWebで行っている企業が増えています。会社見学は会社の雰囲気を詳しく知ることのできる、転職の上で重要なポイントのひとつです。リモートワークが増えてきている現在、Webで会社見学することができれば感染対策になるだけでなく、自宅から気軽に会社の雰囲気を知ることができるでしょう。
会社見学のポイント
会社見学する際には、社風、社内の清潔さ、社員の雰囲気などをしっかり把握しましょう。これから毎日通勤することになる会社ですから、これら3つを把握することによって、自分に合うのかがわかります。また、気になる点があれば積極的に質問することも会社の雰囲気を把握するのに役立つのでおすすめです。事前に会社の雰囲気をある程度知っておき、入社面接時に効果的な自己アピールをしていきましょう。
社風

社風は、実際に働いている人たちの働き方を確認するとわかってくるものです。黙々と集中して仕事しているのか、会話しながら和やかな雰囲気で相談しながら仕事しているのかなどを見るのがポイントだと言えます。ひとりで黙々と集中して仕事したい人には前者のような社風が、コミュニケーションを取りながら和やかに仕事したい人には後者のような社風が合うと言えるでしょう。社員の実際の働き方を見て、社風が自分に合っているかを事前に把握しておくことで、入社してから「思っていた会社と違った」などのミスマッチを防ぐことにつながります。
また、社風について感じたことを面接の際の自己アピールに活かしていきましょう。例えば黙々と仕事している雰囲気であれば「目の前の仕事に集中して自分の力で成し遂げたい」、和やかな雰囲気で相談しながら仕事しているのであれば「協調性を大切にしている社風が自分に合っている」などとアピールできます。しっかりと自己アピールすることが、転職への大きな一歩になるでしょう。
社内の清潔さ
社内が綺麗に清掃されているかも会社を見る上で大切なポイントです。社内が極端に汚い会社は、残業が多い場合やブラック企業である可能性が高くなります。逆に社内が綺麗に清掃されている会社は、残業などが少なく、健康的に働くことのできる会社である可能性が非常に高いです。健康面に関しては、喫煙所の有無も把握しておくと良いでしょう。喫煙所があるということからは、分煙がしっかりと行われており、社員の健康管理を徹底しているということがわかります。
また、デスク周りの様子も見ておきましょう。デスク周りが整理されていることの他に、私物が多くある場合には自由度が高く規律が少ない会社であると判断できます。
オフィス環境は入社を決める上で最重要ポイントです。衛生環境が整っていない会社に入社すると、残業などの疲労だけではなく体調を崩しやすくなってしまったり、整理整頓ができていないために作業効率が下がったりするなどの悪影響を及ぼします。配属先の職場だけではなくオフィスや喫煙所など、全体像をしっかりと把握しておきましょう。
社員の雰囲気

会社見学する際には、実際にその会社で働く社員とすれ違う場面が多々あります。その際にきちんと挨拶を返してくれるのかどうかを確認することも大切です。笑顔で挨拶を返してくれる場合は良好な人間関係が築かれている可能性が高く、素っ気ない様子であれば入社後にコミュニケーションが取りにくい雰囲気である可能性があります。コミュニケーションがうまく取れないと、入社後の研修で分からないことを聞きづらいと感じて、入社して早々に働くことが嫌になってしまうことも少なくありません。また「挨拶を気持ち良く返してくれた」ということを面接で話すことで、会社のことをしっかりと見ているという自己アピールにもつながります。
挨拶する際には返事の有無だけではなく表情も確認するとなお良いでしょう。一見楽しそうな雰囲気に見えても嫌な顔された場合は人間関係が良好ではない可能性があります。また、社員が疲れ切っていたり目の下にクマが出来ている場合は、残業が多い、仕事がハードな可能性が高くなります。他にも受付の人の対応や担当者に圧迫感がないか、質問したことに対して丁寧に回答してくれているかなどもよく観察しましょう。
会社見学の注意点
企業側は会社見学中の態度を観察しています。マナーに合わせた服装で行くことや時間を守ることなどはもちろん、注意点を把握して好印象を与えましょう。
また、メモ帳を必ず持参し、気になる点は些細なことでもメモを取りましょう。メモを取っておかないと帰宅してから振り返ることができないので、会社見学に参加した意味がなくなってしまいます。会社見学には面接時の自己アピールに繋げることもできるなど、さまざまなメリットがあります。そのため、見学メモを細かく取り、情報や感じたことを記録しておきましょう。また、メモを取るという行為は、真剣度や企業への興味をアピールできるポイントにもなります。
見学中に気になる点があった場合は、ぜひ積極的に質問しましょう。疑問点などをしっかりと質問して解決しておくことで、企業について知りたい情報を知ることができ、転職活動の大きなステップとなります。質問することもメモを取ることと同様、好印象を与えることができるアピールポイントです。多くの場合、質問を受け付ける時間が設けられますので、事前にいくつか質問を考えておくと良いでしょう。
会社見学からWeb訪問へ

新型コロナウイルスが感染拡大している現在、感染拡大防止の観点から会社見学をWeb訪問という形に変更している企業が多くなっています。NHKのアンケート調査では、実に9割の企業がWebでの面接を実施しているという結果が発表されました。リモートワークが多くなっている現在、転職活動もWebでの活動が主流化しています。Webを活用した就職活動は、新型コロナウイルス感染拡大防止に繋がるだけではなく、会社に行く時間や交通費を削減できるなどのメリットもあります。また感染拡大防止を行なっているという点から、社員や入社希望者に対しての健康維持を徹底しているという社風が伝わってくることもあるでしょう。
Webで会社訪問をする際には、事前にしっかり準備しておく必要があります。まず、インターネットの接続環境を整備しておきましょう。Web訪問は多くの通信量を消費します。そのためWi-Fiのある環境で行うのがベストです。また、カメラやマイクの設定も確認しておきましょう。Web訪問でも実際の会社見学同様、質問することも可能です。しっかりと声を拾えるように設定し、カメラの位置も自分の顔がはっきりと見えるように配置しましょう。カメラの前であってもしっかりとリアクションを取り、好印象を与えることも大切です。
まとめ
会社見学は、就職活動において非常に重要です。ご紹介した会社見学のポイントを把握し、どのような会社が自分に合うのか、合わない会社はどのような会社なのかという判断材料にもなり得ます。会社見学が有意義なものであれば、面接での活発な自己アピールにも繋がります。リアルの会社見学の場合でも、Web訪問の場合でも、しっかりと準備して次のステップへと繋げていきましょう。