社会人なら知っておくべきメモの効能|メモしないと損する理由
目次
普段メモを取る習慣があるでしょうか?メモには優れた効能・効果があるので、利用しない手はありません。
そこで、今回は社会人にとっても大切なメモの効能と、メモを取らないとどうして損なのかをご紹介していきます。
メモの効能

メモを取ることにはいくつもの効能があります。主な効能として抽象的な事柄を言語化できる、記憶力をよくすることができる、要点を上手くまとめられる、アイデアや発想が豊富に出てくるなどが挙げられます。
そのような効能がある理由をこれから説明しますが、メモを取ることで自分にとっても大きなメリットがあるので、ぜひとも実践したいところです。実際に社会人として活躍している人の多くはメモ魔という場合がよくあり、こまめにメモを取ります。
メモは、仕事に活かせ、業務を効率よく行わせ、上司や同僚・取引先とのコミュニケーションを円滑にします。仕事で活躍したい方はこのようにメモの効能を最大限利用し、役立てるといいでしょう。
言語力が上がる
メモの効能の一つに言語力が上がることがありますが、どうしてでしょうか?抽象的でまだ形になっていない事柄を言語に変換するからです。頭の中でもやもやとした概念を言葉に変えるという作業は、言語力が大きな役割を果たします。
言語力が低いと、あいまいな考えを文章にまとめることが難しくなり、メモが上手く取れません。反対に、言語力がある人は、どのようなものでも言葉に変えて、きれいにまとめることができます。
メモをよく取る人は、言語力を鍛えていることになり、当然その能力も上がっていくというわけです。したがって、メモ魔には日本語の表現能力が優れている人も多いです。
これは仕事において大きな意味を持ちます。まだ形になっていない概念を言語や文章にできれば、自分の真意を上手に表現でき、相手に言いたいことを伝えられます。そうなれば、コミュニケーションもはかどり、お互いの業務がよりしやすくなるでしょう。
記憶力がよくなる

口伝えで伝えられた言葉は時間の経過とともに忘れやすいものですが、メモを取ると、かなり記憶に残ります。これは手で書く、書いた文字を見るという動作が関係しているようです。
しかし、人間は忘れやすい生き物です。メモした内容も忘れてしまうことはあるでしょう。それでも、どこにどのような事柄のメモをしておいたということだけ覚えておけば、すぐに確認ができます。
ただ、メモをすると、意外にその内容を覚えているものです。また、メモした場合、後で何度も確認することもあるでしょう。そのために、内容が記憶に焼き付けられ、忘れにくくなっていきます。
要点のまとめる力が上がる
メモを取るようになると、要点をまとめる力が飛躍的にアップします。人の話、書かれている文章のすべてをメモすることはできません。ポイントを絞って整理するという作業が必要になってきますが、この過程で要点をまとめる力が磨かれるのです。
ここでメモという作業の流れを見ておきましょう。まず相手の話を聞くか長い文章を読みます。そしてその内容を全部はメモしきれないので、頭の中で重要ポイントを拾っていきます。その中で特にこれは大事だと思える部分を取り上げ、どうして大事なのか、相手は何を伝えたいのか考えるでしょう。その結果を整理して、メモにまとめるというわけです。
要点をまとめるといえば、こんな方法もあります。相手がとても重要な話をしている場合は、その場でメモを取りすぎないようにします。もしメモばかりつけていると、それに気持ちが集中してしまい、相手の話が頭の中に入ってこないことがあるからです。
それではメモが逆効果になってしまいますから、話の最中はキーワードだけメモし、後で思い起こしてもう少し肉付けすると上手くまとまります。これなら要点をまとめるというメモの効能が最大限活かせるでしょう。
アイデア発想がよくなる

メモの効能として大きいのが、いいアイデアや発想が浮かびやすくなることです。メモにはさまざまなことを書き込むでしょうが、その書き込んだ複数情報をつなぎ合わせることで、思わぬ着想が得られることがあります。
また、これはいいアイデアだと思われることをメモしておけば、そこから次なるアイデアが連想される場合もあるでしょう。そうなれば、一つのメモが更なる発展につながるというわけです。
アイデアや発想というものは何もないところからは生まれません。必ずそのもとになる情報があって、そこから導き出されるものです。もとになる情報をメモという形で残しておけば、後々大いに役立つでしょう。
メモとメモの間には一見すると何のつながりもないように思えるものもあります。ところが、点と点を結び合わせてみると、意外にいいアイデアとなるケースもあります。このように一つ一つのメモの意味があまり重要でないと思われても、組み合わせることで、素晴らしいひらめきが生まれることもあるようです。
メモしないと損する理由
メモをしないと、損なことがいろいろありますが、その最たるものは仕事が上手くいきづらくなることとやる気がないように思われることでしょう。
まず仕事では膨大な情報をやり取りしますが、それをメモしないで進めるのは大変難しいです。すべて記憶に頼るというのは現実的ではありません。
また、メモを取らないと、この人はあまり熱心ではないのかなと思われることがあります。人に見せつけるためにメモを取るわけではありませんが、自分自身にとってもメモを取るという行為は大きな意味があります。
仕事で上手くいかない
メモを取る習慣がない人は、仕事でも上手くいきません。まったくメモを取らないという人はいないかもしれませんが、それでもメモをよく取る人と少ししか取らない人がいます。
メモを取らない、あるいはあまり取らないと、仕事上の大事なポイントを忘れてしまうことがあります。そのために、漏れが生じ、大きなミスにつながりかねません。結果として、仕事が上手くいかないことになります。
ただし、メモの仕方が大切で、乱雑に書き込んだり、書き散らかしたりということでは、せっかくのメモが活きてきません。そして、メモはノートなどに記録し、一元管理するのがいいです。そこら辺の紙にメモした場合も、後でノートに整理しておくのが賢い方法です。
やる気がないと思われる
メモを熱心に取る人と取らない人では、見た目の印象も違い、あまり取らない人はやる気がないと見なされることがあります。本人はそんなことはないと否定するでしょうが、メモをよく取る人の方が周りの評価が高くなります。
なぜなら、これだけメモを一生懸命取っているのだから、私の話もしっかり聞いてくれているのだろうと相手も思うからです。そのため、信頼感も生まれます。それがよい人間関係につながり、仕事で得をする場面も出てくるでしょう。
相手に信頼されるためにもいいメモを取りたいところですが、特に取引先との間では、次の点に注意しておきましょう。注意とは、相手の情報を下調べしておくことです。相手の会社のホームページ、ブログ、SNSなども読んでおくと、メモ取りのいい準備ができます。
まとめ

パソコンやスマホの普及により、手書きのメモを取らない人も増えてきました。しかし、手書きのメモにはこれらの媒体にはない効能があります。その効能は仕事上で活かせることが多く、仕事ができる人間としての評価を上げることもできます。
メモを取らないと損をしてしまうことがあるので、ぜひメモを取るようにしてください。