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コラム

正しい敬語の使い方と尊敬語、謙譲語、丁寧語の基本|間違えやすいビジネス敬語の例も解説

2020.07.02

正しい敬語を使えていますか?
自分ではきちんと敬語の使い方を理解していると思っていても、実は正しく使えておらず、かえって相手に失礼になってしまう場合も少なくありません。
ここでは正しい敬語の使い方と間違いやすいビジネス敬語について解説します。ぜひ参考にしてください。

敬語の種類

敬語には以下の3種類があります。

  • 尊敬語
  • 謙譲語
  • 丁寧語

たとえば「~する」という言い回しをこの3種類の敬語に当てはめると以下のようになります。

  • 尊敬語:~なさる
  • 謙譲語:~いたします
  • 丁寧語:~します

以下、それぞれについて詳しく紹介します。

尊敬語

尊敬語とは、相手を敬っているという意味を込めて「相手に対して」使用される言葉です。社内なら上司など目上の人、面接の場においては面接官などに対して使用されます。

尊敬語には2種類の使い方があります。

1つ目は、以下のように「お(ご)~になる」「~される」を前後に付け足す使い方です。

  • 帰る → お帰りになる
  • 心配する → ご心配される
  • 聞く → 聞かれる

「~になる」を「~くださる」になると尊敬度合いが上がり、より尊敬していることを表現できます。

2つ目は、以下のように、まったく別の言葉に置き換わる使い方です。

  • 食べる → 召し上がる
  • 着る → お召しになる
  • 来る → いらっしゃる

このタイプの尊敬語は、表現を覚えてしまいましょう。

謙譲語

謙譲語は、相手を敬っているという意味を込めて「自分、もしくは自分の身内に対して」使用します。よく「へりくだる」という言い方をしますが、自分の行動に対して特定の表現を使い、相手を立てる言葉です。

謙譲語にも2種類の使い方があります。

1つ目は、以下のように「お(ご)~する」「お(ご)~申し上げる」を前後に付け足す使い方です。

  • 持つ → お持ちする
  • 相談する → ご相談する
  • お礼する → お礼申し上げる

「お(ご)~いただく」「お(ご)~にあずかる」という表現をすると、より相手を尊敬していることを表現できます。

2つ目は、以下のようにまったく別の言葉に置き換わる使い方です。

  • 食べる → いただく
  • 聞く → 拝聴する
  • 来る → 参る

このタイプは、尊敬語と同様、表現を覚えてしまいましょう。

また謙譲語を使う際には2つのシチュエーションが存在します。
1つ目は「会話の中の登場人物に敬意を示すための謙譲語」、2つ目は「会話の相手に敬意を示すための謙譲語」です。それぞれのシチュエーションで使える謙譲語が決まっており、謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱと言います。

  • 謙譲語Ⅰ:会話の相手に対して使えるほか、会話での登場人物に対して使用可能
  • 謙譲語Ⅱ:敬う先が会話の相手の場合のみに使うことが可能

謙譲語ⅠとⅡの例はビジネスでの間違いやすい謙譲語の項で解説します。

丁寧語

丁寧語とは、表現を丁寧にするための言葉です。上下関係によらず使用できます。
「お(ご)」を冒頭に、「です(ます)」を文末に付け足して表現を柔らかくできる言葉です。ただし、丁寧語自体には尊敬の意味はないため、丁寧語だけに頼るのは注意が必要です。尊敬語と謙譲語を理解した上で使用しましょう。

丁寧語の具体例は以下の通りです。

  • お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか
  • ちょっとそこまで行ってきます
  • 今日は朝ごはんを食べてきました

二重敬語に注意

二重敬語には注意が必要です。二重敬語とは「部長が~とおっしゃられた」など、敬語を二重に使ってしまうことを言います。この場合は、「おっしゃる」と「される」という敬語が二重に使われており、本来は「部長が~とおっしゃった」が正解です。

他にも以下のような二重敬語が使われがちです。

  • 拝聴いたしました(拝聴する+いたす)→ 拝聴しました
  • お伺いいたします(伺う+いたす)→ 伺います
  • お召し上がりになられる(お+召し上がる+られる)→ 召し上がる

よく間違われて使用されるので自然と口から出てしまいそうになりますが、間違った使用法だということを覚えておきましょう。

ちなみに「伺っております」は二重敬語にあたりません。なぜかというと「伺っております」→「聞いている」とそれぞれの意味をもつ単語に敬語があてられているだけだからです。

「お」と「ご」の使い方

言葉の前に付ける「お」と「ご」の使い方についてのルールは以下の通りで非常にシンプルです。

  • お:訓読みの単語の前
  • ご:音読みの単語の前

「お」がつく単語の例は以下のように、冒頭に「お」をつけます。

  • 金(かね)
  • 名前
  • 電話

「ご」がつく単語の場合も、それぞれ「ご」を冒頭につけます。

  • 面談
  • 予算
  • 意見
  • 計画

慣習的な「お」や「ご」

慣習的に「お」や「ご」を付ける場合もあります。
例えば「おはようございます」「ごめんなさい」「ごはん」などです。これらは「お」や「ご」を取ると意味を意味が通じにくくなるという特徴があります。これらも特別な用法ではなく、「お」と「ご」の使い方のルールに則っています。

具体例としては、以下の通りです。

  • おはようございます:お + 早い(訓読み)
  • ごめんなさい:ご + 免(音読み)
  • ごはん:ご + 飯(音読み)

「お」や「ご」をつけない場合

以下の場合は「お」や「ご」つけないので注意しましょう。

  • 公共のもの:電車、飛行機、駅
  • 動植物:猫、犬、チューリップ
  • カタカナ語:トイレ、コーヒー、ビール
  • 自然現象:台風、雷、火事

美化語に注意

美化語を敬語と勘違いしないようしましょう。
「お」や「ご」をつけない場合の「カタカナ語」の部分で「おトイレとかおビールはどうなんだ」と思われるかもしれませんが、これらは美化語です。美化語は「お(ご)+名詞」で表され、敬語とは関係のないところで言葉をきれいにするために使われます。

ビジネスでの間違いやすい尊敬語

ここでは、ビジネスシーンで間違いやすい尊敬語を紹介します。正しい使い方についてもご紹介するので、間違った尊敬語を使わないための参考にしてください。

担当者に伺ってください

伺う、は「尋ねる」の謙譲語です。適切な尊敬語は「お尋ねください」となります。

〇〇部長は外出されています

「〇〇部長は外出されています」という表現は、誰に対して話しているかによって正しいか間違えているかが変わります。
例えば社内の人などの身内に対して使うのであれば正解です。しかし、社外の人に使うのは間違いです。「〇〇は外出しております」としましょう。

ご苦労様です

「ご苦労」というのは目上の方が目下の人をねぎらうときに使う表現です。したがって部下が上司に対して「ご苦労さまです」というのは間違いです。正しくは「お疲れさまです」となります。

こちらが見積書になります

「~になります」という表現は「AからBに変化する」というときに使用されるものです。
このような何かを提示するシチュエーションで使うのは正しくありません。「こちらが見積書でございます」などが適切です。

お客様が11時に参られます

「参る」は来るの謙譲語です。適切な尊敬語は「11時にいらっしゃいます」となります。

そこの部署で部品をいただいてください

「いただく」は「もらう」の謙譲語です。「お受取りください」などとしましょう。

部長がさっきそうおっしゃられました

「おっしゃられました」は「おっしゃる+られる」の二重敬語です。「部長がさっきそうおっしゃいました」とするのが適切です。

お名前の方お聞かせいただけますでしょうか

「~の方」という表現は「マニュアル敬語」として小売店やファミリーレストランなどでよく耳にするかもしれません。

しかし間違った言葉遣いなので、使わないようにしましょう。正しくは「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」です。

ご注文のお品はこちらでよろしかったでしょうか

「よろしかったでしょうか」という表現は現在のことを過去形で表現しています。「ご注文のお品はこちらでしょうか」と現在形にしましょう。

言い方を柔らかくする効果を狙っているのであれば、頭に「恐れ入りますが」などのクッション言葉を使用するのがベターです。

例の件についてうかがっておりますでしょうか

相手に対して「伺う」という謙譲語を使っていることに加えて、表現が冗長です。「例の件についてご存知でしょうか」で問題ありません。

ビジネスでの間違いやすい謙譲語

ここでは、ビジネスシーンでの間違いやすい謙譲語の特徴、間違った謙譲語を使わないためのポイントなどを紹介します。

(Aさんに対して)明日Bさんのところへ参ります

Aさんに対して「Bさんのところへ参ります」は間違いです。謙譲語には2種類あり、この場合は以下のうち謙譲語Ⅱに分類できます。

  • 謙譲語Ⅰ:会話の相手にも、会話の中の登場人物にも敬意を払う事ができる
  • 謙譲語Ⅱ:会話の相手にしか敬意を払うことができない

「参る」は謙譲語Ⅱであり、会話の中の相手であるBさんに対する敬意を払う謙譲語としては使用できません。この場合、謙譲語Ⅰである「伺う」を使った「明日Bさんのところへ伺います」が正解です。

◯◯を担当させていただいております

「〇〇を担当しております」が正解です。「~させていただく」は相手から許可を受けて使う表現なので、ふさわしい使い方ではありません。

先生が指導していただいた

「先生が指導していただいた」と書くと、先生が誰かから指導を受けたことを説明する文意になってしまいます。「私が先生から指導を受けた」という意味で使用する場合は「先生『に』指導していただいた」とするのが適切です。

来週金曜日はお休みを頂いております

「お休みを頂いております」という表現は誤りです。お休みを与えるのは会社であり、会話の相手ではありません。

「休みを取る」「休暇で不在にしている」とするのが適切です。ただし「お休みをいただきありがとうございます!」というように、上司に対してお礼をいう場合にはこの限りではありません。

取引先に対して「〇〇部長はいらっしゃいません」

取引先に対して「〇〇部長はいらっしゃいません」という表現には、2つの間違いがあります。ひとつは部長に対して尊敬語を使用している、もう一つは取引先に対して「〇〇部長」と呼んでいることです。外部の人間には身内に対して敬称を用いないのがルールなので、「〇〇はおりません」と呼び捨てにするのが正しい使い方になります。

とはいえ、部長を呼び捨てにするのは気が引けますよね。そんなときは「部長の〇〇はおりません」と階職を示して呼び捨てにするとクッションの役割を果たしてくれます。

新年会にて司会が「それでは社長よりごあいさつを申し上げます」

新年会にて司会が「それでは社長よりごあいさつを申し上げます」という場合、問題ない場合と問題がある場合があります。

問題ない場合は、新年会の会場にたくさんの社外の人間がいる場合です。この時は「申し上げます」と社外の人に対する謙譲語を使用しましょう。問題があるのは、会場に社内の人間しかいない場合です。社長に対して尊敬の意を表さなくてはならないため、「それでは社長よりご挨拶の言葉をいただきます」という表現が適切となります。

上司に対して「大変参考になりました」

「参考になる」というのは意思決定の判断材料の一つにする」という色が強い言葉のため、上司に対して使用するのはふさわしくありません。「大変勉強になりました」としましょう。

ご一緒します

「ご一緒します」という表現には実は謙譲語も尊敬語も含まれていません。「ご一緒いたします」とするのが良いでしょう。

○○様をお連れしました

「○○様をお連れしました」という表現は「連れてきた」の謙譲語となりますが、連れてきたというのは自分と対応以下の相手にしか使用しません。お客様に使うのは失礼にあたるため、以下のような表現にしましょう。

  • お客様をご案内しました
  • お客様がお見えになりました

お暇がある時にでもお願いいたします

お暇があるときにでも、という表現は上から目線かつ投げやりな印象を与えるのでよくありません。以下のような言い方が適切です。

  • お手すきの際に
  • ご都合のよろしいときに

正しい敬語の使い方がわかるおすすめの本

ここでは、正しい敬語の使い方がわかるおすすめの本を3点ご紹介します。ぜひ参考にしてください。

敬語の使い方が面白いほど身につく本

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著者:合田敏行、一般財団法人NHK放送研修センター(監修)
出版社:あさ出版

NHK放送研修センターの日本語センター部長である合田敏行氏が、アナウンサーのノウハウと数多くの企業向けの研修を行う中で培った経験を元に、敬語の基礎から応用までをまとめた一冊です。

第一章で「これだけ」押さえておけば社会人から、「できる」と思われる敬語の使い方、敬語の使い方ここまでできれば「達人」という順序立てで解説されており、以下のように読者のレベルによって当てはまるところだけ参照できるのが特徴です。

  • 最低限の敬語が使えたい、という人は第一章だけ読む
  • 応用を知りたいひとは途中から読む

基礎を固めたい方から、知識のヌケモレを確認して応用を知りたいベテランまで、広くおすすめです。

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失礼な敬語~誤用例から学ぶ、正しい使い方~

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書籍名:失礼な敬語~誤用例から学ぶ、正しい使い方~
価格: 836円(Amazon)、748円(Kindle・Kindle Unlimited対応)
著者: 野口恵子
出版社: 光文社

作者の野口恵子氏は日本語教員です。
教科書の日本語と実際使われる日本語の違いに翻弄される日本語非ネイティブを、最も間近で見ているひとりといっても良いでしょう。

その経験から、間違った敬語の使い方を切り口に、正しい日本語の使い方や日本語ネイティブがやりがちな敬語の誤用を指南しています。

どの部分から読みはじめても非常に興味深く「なるほど、日頃から使ってしまっているこの敬語は誤りだったのか」と気づかせてくれる一冊です。 敬語の基本がわかっている人が、間違った敬語を使ってしまわないようにするためのケーススタディにおすすめで

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教えられるほどよくわかる敬語ドリル

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書籍名:教えられるほどよくわかる敬語ドリル
価格:990円(Amazon)、981円(Kindle・Kindle Unlimited対応)
著者:吉田裕子
出版社:笠倉出版社

今回紹介する中で唯一ドリル形式の本です。
学びから実践までを一冊でできるので、常日頃から敬語を使わないといけない環境の人でなくても敬語が身につきやすいでしょう。

電話応対やメール、さらには冠婚葬祭の敬語まで幅広く網羅しているので、読書は苦手なのでケース・バイ・ケースでどんどん習得していきたいという方におすすめです。

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まとめ

敬語はなんとなく知っているだけでは意味がありません。
正しいタイミングで、適切な尊敬語を使う必要があります。ただし、間違いを必要以上に恐れて何も話せなくなるのも問題です。

ここでは「どう話すか」について解説しましたが、「何を話すか」も同様に重要です。敬語が正しく使えない人が増えて久しい世の中ですが「敬語を正しく使わないとマイナス」というよりも「敬語を正しく使えたらプラス」というように気楽に考えて、積極的に周りの人とコミュニケーションをとってくださいね。

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