仕事で使える中国語|挨拶・お礼・謝罪をマスター
目次
近年中国人を相手にする仕事が増えています。中国語の基本となる挨拶、お礼、謝罪をマスターすれば、転職活動を有利にできます。日本語と中国語ではいくつかの違いがあります。その違いを把握し、マスターするポイントを押さえることが中国語マスターへの近道です。下記からさまざまな場面で使える挨拶、お礼、謝罪をマスターしましょう。
仕事で使える中国語①挨拶

挨拶は出会って最初に会話するフレーズです。母国語で挨拶してくれるだけで、相手との距離を一気に縮めることができます。
中国語と日本語の挨拶には大きな違いがあります。それはフレーズの使い回しの数です。例えば日本語の場合、友達でも目上の人でも「おはようございます」と挨拶します。一方で中国語は相手によって「おはようございます」を意味するフレーズが変わってきます。自分の立場に合わせての使い分けを調べておきましょう。
初対面
初対面の人に挨拶する場合には、丁寧な言葉を遣います。「おはようございます」は「早上好(ザオシャンハオ)」、「こんにちは」は「您好(ニンハオ)」、「こんばんは」は「晩上好(ワンシャンハオ)」です。夜の挨拶である「こんばんは(晩上好)」のみ誰が相手でも同じフレーズを使用しますが、他の2つは使い分ける必要があります。
来社・来客
中国人を相手にする会社に就職する場合は、来客対応することもあります。来客者に対して使用する挨拶は「いらっしゃいませ」や「ようこそ」です。このフレーズを意味する中国語は「欢迎,欢迎(ファンイン,ファンイン)」です。一般的に客を招き入れるときに使用する言葉ですが、知り合いが家を訪れた際に招き入れる場合にも使用されます。
自己紹介
自分のことを知ってもらうためにも、中国語での自己紹介はマスターしておきましょう。「はじめまして」は「你好(ニーハオ)」、「よろしくお願いします」は「请多关照(チンドゥオーグゥアンジャオ)」です。また、「これは私の名刺です」は「这是我的名片(ヂァシーウォダミンピイェン)」、「今後一緒に頑張りましょう」は「以后我们一起努力(イーホウウォーメンイーチーヌーリー)」と言います。この4つのフレーズは覚えておくと活用できます。
カジュアルな挨拶(社内向け)
社内での挨拶はかしこまりすぎずカジュアルで構いません。「おはようございます」は「你早(ニーザオ)」と言います。「你早(ニーザオ)」は同僚や親しい上司に使用します。「こんにちは」は「你好(ニーハオ)」と言いますが、「你好(ニーハオ)」は朝昼晩問わず使用できます。なお、「こんばんは」は同様の「晩上好(ワンシャンハオ)」です。
仕事で使える中国語②お礼

お礼は感謝の気持ちを伝える大切な言葉です。日本では感謝を伝えたい場合、どのような場面であっても「ありがとう」の言葉を利用する機会は多いでしょう。しかし中国語の場合は状況によって明確な使い分けがあるため、感謝の表し方も文化の違いがあります。感謝を伝えるフレーズの使い分けとともに把握することが大切です。
フォーマルなお礼
取引先の人や目上の人に対しての日本語での感謝の言葉は「ありがとうございます」です。中国語の場合は「谢谢您(シェイシェイニン)」と言います。これは「ありがとうございます」という意味がありますが、過去形である「ありがとうございました」の場合は「谢谢了(シェイシェイラ)」になります。何かのお礼を伝えたいときには、後ろに目的語を置きます。
カジュアルなお礼
親しい人や同僚の人に対しては「ありがとう」とカジュアルなお礼を言います。「ありがとう」は中国語で「谢谢(シェイシェイ)」です。日本でも馴染みのある単語ですが、この単語以外に「谢谢你(シェイシェイニイ)」と言うこともあります。どちらも同じカジュアルなお礼ですので、使いやすい方を使用すると良いでしょう。
感謝の内容を伝える
どのようなことに対して感謝しているのか、その内容を伝えたいときには、お礼の言葉の後に内容を足します。例えば「手伝ってくれてありがとう」と伝えたいときには「谢谢的帮助(シェイシェイダバーンジュゥ)」などと言います。「谢谢」のあとに付ける目的語は単語だけでなく、主述フレーズでも構いません。
感謝の気持ちを伝える
感謝の気持ちを伝える場合、感謝の気持ちの度合いや相手によってフレーズを使い分けます。例えば「⼼から感謝します」と伝えたい場合には「衷心感谢(ジョンシンガンシェ)」、友達などに軽く感謝を伝えたい場合には「(谢谢你啊(シェイシェイニィア)」などと言います。友達に伝える「ありがとう」はフランクに伝えるのか、心から感謝を伝えるのかによっても、フレーズが変わります。
仕事で使える中国語③謝罪

謝罪を伝える場合、「ごめんなさい」や「申し訳ございません」など、立場や状況によって使い分けます。中国語も同様に、立場や状況によってフレーズが変わります。なお中国語の謝罪をマスターする際はまず、「すみません」を意味する「不好意思(ブーハオイース)」、「ごめんなさい」を意味する「对不起(ドゥイブチー)」を覚えておきましょう。この2つの言葉の前に状況や内容を足すことで、さまざまなシーンに対応できます。
定番の謝罪
一般的に謝罪する際には、先ほどご紹介した「不好意思(ブーハオイース)」か「对不起(ドゥイブチー)」を使用します。さらに深く謝罪したい場合には「对不起」の前に「实在(シーザイ)」を付け、「实在对不起(シーザイドゥイブチー)」と言います。「实在」は「本当に」という意味があるため、「本当にごめんなさい」の中国語になります。「对不起」のみよりも謝罪の意思が伝わりやすいでしょう。
フォーマルな謝罪
仕事でミスや迷惑をかけた際に謝罪する場合は、「申し訳ございません」という意味の「抱歉(バオチェン)」を使います。主に取引先の人や上司など、目上の人に使う機会が多く、友達など親しい間柄の人に使うことはほぼありません。「抱歉」に単語を足して、「非常抱歉(フェイチャンバオチェン)」や「实在抱歉(シーザイバオチェン)」などがよく使うフォーマルな謝罪です。意味はそれぞれ「非常に申し訳ございません」と「誠に申し訳ございません」です。
原因や理由を説明
原因や理由を説明する謝罪は、謝罪のフレーズの前に足します。例えば「遅刻してしまってごめんなさい」と伝える場合には、「我迟到了,真对不起你(ウォーチーダオラ、ジェンドゥイブチーニー)」と言います。丁寧な言い方にすると「让您久等了,实在抱歉(ランニンジョウダンラ、シーザイバオチェン)」となり、「お待たせしてしまい申し訳ございません」という意味になります。
トラブルへの対応を説明
トラブルへの対応とその謝罪について述べる場合は、「给您造成不便,请您谅解(ゲイニンザオチャンブービェン、チンニンリャンジエ)」と言います。「ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承ください」という意味です。ビジネスシーンでよく使われる文章ですが、「問題が多いですが、大目に見てください」という意味の「问题太多,请多多包涵!(ウェンティータイドゥオー、チンドゥオードゥオーバオハン)」もよく使われます。どちらもかしこまった文章のため、友達など親しい人に使うことはほとんどありません。
まとめ

中国語は状況や相手によって、フレーズを使い分けることが多い言語となっています。しかし英語と違い、文章の順序が変則的になることはほぼ無いので、比較的マスターしやすい言語でもあります。まずは上記でご紹介した、ビジネスシーンで良く使われる言葉をマスターして、転職活動の幅を広げましょう。