コンサルタントの仕事|特徴・内容・求人例
目次
コンサルタントと聞くと、企業が抱える課題を解決する仕事をイメージする方が多いのではないでしょうか。基本的にはそのような仕事内容ですが、実はコンサルタントの仕事は6種類に分けられます。
種類によってメインとなる業務やクライアントの業界は違うため、まずはそれぞれの仕事内容を正確に知っておきましょう。
コンサルタントの仕事内容

コンサルタントの仕事内容はさまざまであり、ターゲットとする業界や分野などによって以下の6種類に分けられます。
名称 | 仕事内容 |
戦略系コンサルティングファーム | 企業が経営する上で問題となっている課題を解決するために、戦略を組んだりアドバイスしたりする |
総合系コンサルティングファーム | クライアントの分野は多種多様で、幅広いサービスを提供する |
財務系コンサルティングファーム・FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス) | 主に、クライアントの財務に関連した課題を解決するために業務する |
人事系コンサルティングファーム | 主に、クライアントの人事に関連した課題を解決するために活動する |
医療系コンサルティングファーム | 大学病院や診療所などに対してコンサルティングを実施する |
再生系コンサルティングファーム | 経営状況が芳しくない企業を立て直すためにコンサルティングする |
戦略系コンサルティングファームが担当する業務は幅広く、企業のM&A戦略や成長戦略、新市場参入戦略やマーケティング戦略などを手掛けます。他のコンサルティングファームと重なる部分もあるでしょう。
総合系コンサルティングファームは6種類の中でも特に規模が大きく、領域によって組織が分けられていることが多いです。例えば「業界別チーム」は、金融業や製造業などの業界毎に戦略を立てています。一方「機能別チーム」は、会計や人事組織など、業界に関係なく存在する機能毎に戦略を立てます。
財務系コンサルティングファーム・FASは、財務関係の課題解決を担当します。日本企業による海外企業の買収などの分野もカバーしています。
人事系コンサルティングファームは、給与制度の設計や評価制度の改善、人材能力開発などに携わります。人事系の課題を広くカバーしているファームだけでなく、人事系の中でも特定の分野を専門的に扱うファームもあります。
医療系コンサルティングファームが対象とするのは、病院や診療所、介護施設などです。ただし、対象がヘルスケア領域に限定されるだけで、仕事内容は他のファームとそれほど変わりません。主に、戦略の構築やM&Aの計画立案、施設の建て替え支援をしています。
再生系コンサルティングファームは、企業の立て直しを専門的に扱っています。ただし、1つのファームで全ての再生プロセスをカバーすることは難しく、各プロセスに特化したサービスが提供されることが多いでしょう。
コンサルタントのメリット・デメリット
コンサルタントにはたくさんのメリットがあります。代表的なものは、男女関係なく評価されやすいことや、給与が高いことです。
ただし給与が高いことには、仕事量が多く激務であるというデメリットが影響しています。残業も多い業界であるため、体力が無い方が長く続けることは難しいでしょう。したがって、給与が高いというメリットだけでなく、デメリットにも目を向けて検討することが大切です。
コンサルタントのメリット

コンサルタントのメリットは、「男女の区別があまりなくて平等なこと」「比較的給与が高いこと」です。コンサルタントは打ち合わせや会議などで忙しいことが多く、体力が必要です。しかし、力仕事ではありません。したがって、男女関係なく活躍しやすいといえます。
また、仕事で結果を出すことが求められるため、仕事の質が高ければきちんと評価されるでしょう。男性でも女性でも、能力の高い人はどんどん活躍できます。コミュニケーション能力や戦略的に考える力などを積極的に磨きましょう。
コンサルタントの給与は、他の業界や職種と比較すると高いといわれています。基本給が高いことに加え、残業が多いことが影響していると考えられます。
また、外資系の企業でコンサルタントとして働けば、より高い給与を目指せるでしょう。能力や会社、雇用形態などによって異なりますが、若くして年収1,000万円を目指すことも不可能ではありません。それゆえ、仕事内容だけでなく給与を重視して仕事を探している方におすすめです。
コンサルタントのデメリット
一方、コンサルタントには「仕事量が多い」「激務である」といったデメリットもあります。
コンサルタントは、一般的に非常に幅広い業務に携わります。特に戦略系や総合系コンサルティングファームの場合は、成長戦略やマーケティング戦略など仕事内容が多岐にわたるでしょう。また、コンサルティングの仕事は明確な答えはありません。したがって、仕事を完了させるまでには多くの業務が発生します。
仕事量が多いということは、激務になりやすいということです。他の職種と比べても平均残業時間が長く、クライアントを担当している時はほぼ毎日残業となる可能性が高いでしょう。
その分残業代が支給され、結果的に給与は高くなりますが、身体を壊さないように注意する必要があります。また激務に対応できる体力を備えていることも求められるでしょう。精神的にも体力的にも、決して楽ではない仕事であるといえます。
コンサルタントに向いている方の特徴

コンサルタントに向いているのは、向上心がある方や高いコミュニケーション能力を持っている方です。
コンサルタントは、企業の経営状況や業績、サービスなどを向上するためにサポートする仕事です。したがって、「どのような状況でもクライアントの業績を向上させる」といった強い意志がなければいけません。それゆえ、人の役に立ちたい、クライアントのサポートがしたいなどの向上心を持っている方がコンサルタントに向いています。
またコミュニケーション能力が高いといっても、単に会話が得意なだけではいけません。クライアントとの会話の中で、相手の意図や要望、意見などを的確に読み取らなければいけないのです。
それに加えて、自分の提案や意見を相手にしっかりと伝える能力も必要です。相手の話に耳を傾け、自分の意見を伝えることも得意な方は、コンサルタントに向いているでしょう。
コンサルタントの仕事の求人例
■経営コンサルタント
郡山市の経営コンサルタントの求人です。業務内容は、中堅・中小企業に対する事業再生やM&A事業承継、海外事業などのコンサルティングです。業界や経営課題などに応じて担当者が決まるわけではなく、3~4人のチームで担当するため幅広い業務に携われます。
給与は400~700万円です。就業時間は9時00分~17時45分で、所定労働時間は7.75時間です。週休2日制(土日祝)ですが、第一土曜日のみ出社する必要があります。また、夏期休暇や年末年始休暇、年次有給休暇などが設けられています。
必要な資格や経験は、大学院・大学卒業以上で社会人経験が3年以上あることです。なお3ヶ月間の試用期間があり、その間は休暇や手当などの条件が異なります。
この求人のおすすめポイントは、財務知識がない場合でも学ぶ環境が整っているところです。また、平均年齢が若く、年齢などに関わらず様々な業務を経験できます。
まとめ

コンサルタントの仕事は6種類に分かれており、それぞれの分野は違います。ただし、課題を抱えている企業のサポートをするという共通点はあります。また、企業をサポートするために向上心やコミュニケーション能力が必要だという点も同じです。したがって、コンサルタントを目指している方は、まず自分に必要な能力を磨くことから始めましょう。