C++とは?基礎知識・使用シーン・難易度を紹介
目次
転職活動をする場合、「C ++」を習得しているとさらに求人の幅が広がります。C ++とはコンピューターを素早く動かす「C言語」の機能をさらに拡張させたプログラミング言語の意味です。WEBアプリケーションや人工知能(AI)、ロボット技術の開発など様々な場面で使用されており、これからの世界を支えるプログラミングです。C++を習得するためには、知識や難易度を理解しておくことが必要になります。
C ++とは
コンピューターを素早く動かす「C言語」の機能をさらに拡張させたプログラミング言語です。読み方は「シープラスプラス」で、略して「シープラプラ」や「シープラ」と呼ばれています。C言語とは1972年、アメリカの通信研究所「AT&Tベル研修所」が開発した、コンピューターを素早く作動させるプログラミングのことです。
そのC言語にオブジェクト指向を加え、より効率よくプログラミングできるように作られたものがC ++となります。C言語にオブジェクト指向を加え、より良いプログラミングとなりました。オブジェクトとはモノと言う意味で、オブジェクト指向とは作成と操作によってコンピューターを動かすプログラミングでスマホのアプリやゲーム、ロボット技術の開発まで幅広い分野活用されています。
歴史

C ++の歴史は、1979年前身のプログラミング言語「C with Classes」が開発された年に始まりました。
C言語と同レベルの処理速度と、誰でも理解しやすいようにコンパクトなプログラミングの実現が主な開発目的です。その後、改良に改良を重ねた結果、1983年「C ++」に名称変更されました。「+ +」を付けた理由はCよりもさらにレベルアップした言語と言う意味を込めたかったからです。また、1985年にはエンジニアが仕事をしやすいようにとC ++の解説書「The C ++ Programming Language」が出版されました。
C ++のメリット
C ++とC言語は互換性があるのでC言語で作ったプログラミングをC ++に移行することも可能です。
C言語を勉強した多くの人が次のステップとしてC ++を活用しています。例えば、足し算や引き算を学習する前にまず数字の概念を理解するようなイメージです。コンピューターに詳しくない人でもC++を習得することでプログラミング言語について詳しくなることが可能です。また、C ++には、種類がいくつかあり、有名なものとしてはアメリカのポーランド社が開発した「Borland C++(ボーランドシープラスプラス)」やアメリカのマイクロソフト社の「Visual C++(ビジュアルシープラスプラス)」があり、世界中で使用されています。
C ++のデメリット
C ++のデメリットはいくつか考えられます。コードの文法が複雑になっており、プログラミングする際にコードを書く上でエラーが起こった場合、その原因を自分で調べて解決する必要があるのです。さらに、他の言語では省くことができる文章が必要になったり、逆に必要になるはずの関数が無かったりします。そのためコードを書く時に、エラーの原因場所がわからなくなり、混乱してしまって整理がつかなくなります。これらのことから、初心者にとってはかなり難しい局面に出会ってしまうことになるのです。そのため、C ++を習得する前には少なくともC言語、オブジェクト指向の理解が必要になります。
C ++の使用例
C ++はコンピューターを高速処理できる特性を活かし、WEBブラウザやゲームアプリなど幅広く活用されています。
■Chrome(クローム)
世界的に利用されているWEBブラウザです。C ++で開発されており、さらにChrome内の拡張機能であるプラグインもC ++によって作られています。
■Unreal-Engine(アンリアルエンジン)
アメリカのEpic Games(エピックゲームズ)が開発したコンピューターゲームの動作処理を行う主要プログラムです。Unreal-Engine自体の開発にもC ++が使われています。
■Cocos2d-x(ココスツーディーエックス)
一つのプログラミングで複数のプラットフォームを動かすことができるゲーム開発用のフレームワークです。
C++の難易度

プログラミングを独りで学習するのは簡単なことではありません。どのように勉強を進めればよいのか方法がわからない方が多いようです。プログラミングをさらに一段高く追求したC++を習得するためには、段階を踏んで学んでいく必要があります。自分の意思だけでは習得するのが難しいため、あらかじめ必要な知識を身に着けることが必要になります。
C++はなぜ難しい?
C++はオブジェクト指向の言語です。そのため、オブジェクト指向の概念を理解する必要があります。すぐに理解できないプログラミング初心者にとっては、C++を習得するのは難しいでしょう。言語プログラミング初心者がいきなりC++を習得するのは簡単なことではありません。まず基礎となるC言語のプログラミングを勉強した上で、次のステップに移ることが必要になります。
他言語と比較しても、書き方がやや複雑になりやすい、たくさんの横文字が登場し役割についても一つ一つ覚える必要があることも難しいと感じるところです。より効率的にプログラミングしていくためには概念をきちんと理解することが大切なことなのです。
習得に必要な時間
全くの初心者の場合、アプリを開発できるまでに200時間かかります。C++は独自で勉強するのは非常に難しく、大学や専門学校などで習得する方がほとんどです。独学では未知の時間数になるでしょう。
例えば、WEBアプリケーションコースと言うレッスンを受けた場合の時間割りは以下のようになります。
- HTML/CSS 12時間
- Bootstrap 6時間
- Git 5時間
- ポートフェリオ 5時間
- Ruby 10時間
- メッセージボード 20時間
- Twitterクローン 30時間
- モノリスト 30時間
- オリジナルサービス 40時間
まとめると、基本的なことが40〜50時間で、開発を知り体験することが120〜150時間です。
C++のおすすめ勉強方法

まずC++言語の開発環境を整える必要があります。プログラムコードを作成するエディターとプログラムコードから実行ファイルを生成するコンパイラが必要になります。次に格納用フォルダを作成しておきます。これは、プログラミングの学習の際、複数できたファイルをまとめてわかりやすくするためです。準備ができたらプログラムを作成してみましょう。
ボタンやテキストボックスなどを利用するプログラムは多大なプログラムが必要になるため大変になります。そのため、最初の学習はターミナル上で文字を表示するだけのコンソールアプリにします。比較的、簡単なことから少しずつ実践してみることが大切です。
C++の将来性
C++は自動車業界や金融、保険など規模が大きい業務システムの会社からもニーズがあります。C ++言語のシェアは、プログラミング言語の検索数を集計する「TIOBE Index for March2020」によると、Google、Bing、Yahoo、Wikipedia、YouTube、Baiduなどの検索結果に基づいて、Java、C、pythonに次いで4位(2020年3月度)をキープしています。シェア率6.79%となっており、開発者の間で人気が高い言語であることがわかるでしょう。C ++は、ランキングの入れ替わりが激しい中、常にトップ10の上位をキープする人気で、コンピューターの処理速度が速く複雑なシステムにも対応できる利便性があり、規模が大きく処理速度が遅くなりがちなシステムなどに使用されることが大いにあるため、将来性も見込めます。
C++の求人案件
C++の求人にはどのようなものがあるのかを見てみると、主流であるJavaやPHPより求人数は少ないようですが、豊富な求人数があることが見て取れます。Cocos 2d-xを使用したスマホ向けのソーシャルアプリや、loT関連のサービス開発、ゲームエンジニアなど幅広く人材が求められているようです。報酬は案件により異なりますが、比較的高額が望めるかもしれません。特殊な職種のように見えますが、私たちの生活に欠かせないものを作るうえで必要な仕事です。将来性があり、これからも求人がなくなることはないと考えられます。
まとめ

C++は、コンピューターへの理解度が増し、作業に関してもプログラミングの処理速度が早いため、作業の効率化が実現します。プログラミングを極めたい方にとっては是非習得したいプログラムです。
現在、ゲームアプリやA Iのプログラミング開発は大変利用価値が高く、需要も多いため、将来性があります。世界を支えていく分野となるでしょう。メリット・デメリットをよく理解して、段階を踏めば必ず習得できますので信念を持って勉強に励むことを心がけましょう。
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