仕事の向き・不向きを知りたい!判断の仕方を紹介
目次
キャリアを考えるにあたって、自分にとってどんな仕事が適しているか、適していないか、あらかじめ考えた上で仕事を探すことは、とても大切です。
どういった視点に注目して、自分に向いている仕事を探せばよいのでしょうか。自分自身の性格に合う仕事を見つけてみましょう。
仕事の向き・不向きは存在するのか

人の数だけ、それぞれ得意なこと、不得意なことがありますので、仕事の不向きというのは確かにあります。そのため、同じような仕事をしていても成果を上げられる人もいれば、失敗をしてしまう人もいます。
そして、仕事にも数えきれないほどの種類がありますが、万人に向いている仕事というのはありません。自分に向いている仕事を探すことは、人生を充実させるために、とても大切なことです。
【性格別】仕事の向き・不向き判断
仕事が向いているか、向いていないかの判断をする上で、大きな材料となるのが個々の性格です。仕事に必要な技術や知識は、訓練や学習によって培うことができますが、その人固有の性格は、育った環境によるものなので、大きく変えることはできません。
そのため、自分の性格はどんなタイプなのか、把握し、突き詰めていくことで、自然と向いている仕事にたどり着くことができるのです。
おおらかor几帳面
性格がおおらかな人は、感情の揺れ幅が少ないので、バランス感覚に優れています。穏やかな人柄から、周囲の人から信頼され、協調性に長けています。周囲の意見や環境に左右されることなく、自分のペースで仕事を進めることができるのが特徴です。
おおらかな人は、人と接する仕事、教育関係、顧客対応等の職種が向いていると言えるでしょう。
一方几帳面な人は、結果はもちろん途中経過に至るまでの時間管理が得意です。仕事も丁寧で手を抜かずチェックをするため、ミスも少なく行えます。
細かい工程が求められるエンジニア、細かい数字を扱う金融関係、事務職などが向いているでしょう。
マルチタスクが得意or一点集中型

マルチタスクとは、もともとはコンピューター用語でしたが、今ではいくつかの業務、作業を同時に進行できる能力のことを指します。1つの仕事だけでなく、複数の仕事を掛け持ちしたり、副業をしている人も該当します。
咄嗟のトラブルなどにも臨機応変に対応できること、限られた時間を有効に使える能力に優れています。そのため、さまざまな相談事を一度に処理する必要がある総務や、複数のプロジェクトを抱えるIT関連のマネージャー、公務員なども向いています。
対してシングルタスクとは、一点集中で仕事に向き合うことができるタイプの人を指します。1つの仕事に対する集中力が高いので、完成度が高く、持久力があることが特徴的です。
電話応対や来客対応などの必要がなく、同じ作業を続けて行うデータ入力や資料作成、プログラミングやオペレーターなど、特定の業務に集中できる仕事が向いています。
独創的or規律遵守
独創的なタイプの方は、人と同じような仕事を行うのではなく、オリジナリティをもって仕事に臨むことができます。自分で掲げる理想に向かって、没頭できる才能を持っています。
独自の着眼点が必要とされ、自分の感性やオリジナリティを発揮できる、デザイナーやクリエイターなど、芸術関連の仕事が向いています。
規律を順守するタイプの人は、信念をもって仕事に取組み、細かなルールにのっとって、仕事を進めていくことが得意です。正義感が強いため、周囲の人のミスも見逃すことなく、最後まで遂行できる力があります。
目的に向かって着実に実行することが求められたり、公正性が必要となる、工場などの生産管理、税務、法律関連の職種が向いています。
人と接するのが好きor1人でコツコツタイプ
人と接するのが好きな方は、人見知りすることも少なく、他の人の言いたいことや気持ちを察することが上手です。会話がスムーズで、コミュニケーション能力がとても高い傾向にあります。
人と接することが好きな方は、営業職、販売職など、さまざまな人と関わることができる職種がおすすめです。電話でのやりとりが得意であればコールセンター、人の役に立ちたいのであれば、医療職、介護職なども向いているでしょう。
1人でコツコツタイプは、どちらかというと、人と関わりながら仕事をすることよりも、1人だけで仕事を黙々と進める方が得意です。
自分のペースで進めることができるので、周囲に振り回されず集中することができます。スケジュール管理など、すべて1人で行う必要がありますので、自分に厳しいことも特徴です。
1人でコツコツできるタイプの方は、デザイナーやライター、プログラマーやシステムエンジニアなどがおすすめです。
リーダーシップorサポート役

リーダーシップがあるタイプは、社交性に長けていて、決断力がある方です。全体を俯瞰でき、客観的な視点で公平に物事を判断することができます。リーダーシップタイプは、営業職や技術職の管理職が向いているでしょう。
そして、リーダーをサポートする役回りが得意なサポートタイプは、人との立ち回りが上手で、他部署や上司、部下との潤滑油として活躍をします。周囲の人たちの仕事が円滑に進められるように気を配ることができます。
サポート役タイプは、企業の縁の下の力持ちともいえる、経理や総務、人事や秘書の仕事に向いています。
今の仕事の向き・不向きを診断する方法
今就いている仕事は、自分にとって向いているのか、それとも不向きなのか、悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。仕事の向き・不向きを診断できる方法をご紹介いたします。
自己分析をする
まずは、働いている自分自身について自己分析をしてみましょう。
今の仕事のやりがいは何か、楽しいかどうか、適正に評価されているかどうか、不満があるのなら、何に対して持っているか等々を、細かく突き止めてみます。
自己分析をすることによって、仕事の向き不向きがわかってくることがあります。
同僚や上司に相談をする
今の仕事について、向いているか悩んでいる時には、同僚や上司に相談をしてみましょう。同じ職場である人は、仕事に対する姿勢、仕事の評価についてよく見ていますので、向いているか判断をしてもらいやすいでしょう。
友人、家族に相談する
同じ職場の人ではなく、まったく違う職種の友人や家族に相談をする方法もあります。自分のことをよく知っている、親しい間柄ならではの視点で、仕事に向いているのか、向いていないのかアドバイスを受けることもできるでしょう。
適職診断を受ける
相談をしても分からない場合には、転職サイトなどで診断を受けてみましょう。無料で受けられるサイトも多くあります。データとして客観的に診断してもらうことで、自分でも気づかなかった素養や、向いている職業を知ることができます。
ライフプランを立てる
今の仕事を続けたら、1年後どうなっているのか、どうなりたいのか、5年後、10年後・・と、自分自身の詳しいライフプランを立ててみましょう。今の仕事をしている自分が具体的にイメージでき、目標がはっきりあるのであれば、仕事が向いていると言えるでしょう。
まとめ

数多くある仕事の中で、自分が一体どんな仕事に向いているのか、向いていないのか、判断をすることは、自分のことでも意外と難しいことです。
自分自身の内面を良く理解することで、自分の性格から向いている仕事を判断してみましょう。また、第三者に相談をしたり、客観的なデータとして表すことでも、自分にとって向いている仕事を探すことができます。