更新されない派遣社員の特徴
目次
派遣社員の場合は期間を決めた雇用のため永久就職ということにはなりません。
仕事ぶりが評価されれば契約は更新されますが、そうでない場合は更新がなくなってしまいます。
派遣社員には自由度があり非常に魅力的な働き方ですが、契約更新されないとその自由は謳歌できなくなります。
では、どのようなタイプの派遣社員が更新されなくなってしまうのでしょうか。
転職を予定されている方も派遣の契約について知っておきましょう。
派遣の契約更新とは

派遣スタイルで仕事をする場合には、あらかじめ契約期間が決められていますので、契約期間が終わって双方が合意すれば、契約を結びなおすことになります。
契約社会のアメリカなどはこの方式が一般的です。
まさに能力主義であり、スキルがあれば徐々に高い給与をもらうことができます。
しかし、日本では終身雇用制と派遣スタイルが共存していることもあり、派遣で働く場合は給与面でデメリットを負うことになります。
更には3カ月単位での契約が多いことも現実です。
派遣は自由度の高い働き方ですが、長期に渡る雇用の保証がないことは、派遣スタイルのデメリットと言えるでしょう。
今やグローバル化の時代ですので、これからは日本でも派遣スタイルが多くなることを予想されます。
契約更新されない方の特徴
では、契約更新されない方の特徴とはどのようなものか見ていきましょう。
まず仕事をする上での能力が足りない場合は、当然のことながら契約更新はなくなります。スキルを持っていなければ、派遣業務をこなすことができません。
これが一般の社員であれば、スキルが足りない場合には担当部署が変わることになります。
またどれほどスキルが高くとも勤務態度が悪い場合には、契約更新されません。
仕事をするためには、チームワークも大事な要素になります。
仕事の能率を下げてしまうような不遜な態度では残念ながら契約更新はなくなります。
従って職場においては、これまでの経験をもとに自分のスキルを上手く融合し活用していくように考えることが必要です。
スキル不足
派遣社員の場合、企業側は即戦力と見なしていることが多く、スキル不足の場合は別の方を探すことになります。
応募に際しては自分のスキルをしっかりと把握しておくことが必要です。
自分の能力より高い職場に応募してしまうと継続して勤務ができなくなってしまいます。
一方、働きながらスキルを磨く方法もお勧めです。
自分の能力より少し高いレベルの仕事に就いて契約を更新していくと、別の仕事を任されることも考えられます。
これを繰り返していけばいろいろなスキルを身につけることができ、契約社員としてもステップアップが可能になります。
本来、全ての方がこのような形でスキルアップしていくとよいのですが、日本の雇用システムはまだアメリカ式の雇用システムに追いついていない部分もありますので、自分で合わせていくことが必要です。
語学力などのスキルはネットサイトなどを活用すれば、無料で身につけることもできますので、時間を上手く活用してスキル取得の努力をしてみてもよいでしょう。
勤務態度が悪い

勤務する場合には常に真面目であることが求められます。
一生懸命である必要はありませんが、真面目さはとても大事な要素です。
遅刻、無断欠勤、無断早退は絶対にすべきではありません。
社会人としてのマナーはしっかりと身につけて仕事をすることが求められます。
いわゆるホウレンソウを身につけておけば、特に問題となることはありません。
職場にはそれぞれの流儀がありますので、郷に入れば郷に従えという考えを持っているとよいでしょう。
一般の社員の方と同じように仕事をする姿勢が大切です。
派遣だからといった甘えは持たない方がよいでしょう。
周囲との信頼関係が生まれてくれば、必然的に契約更新されやすくなります。
どのようにすれば与えられた業務を円滑に行えるかを常に考えて、立ち振る舞うようにすべきです。
困っている人がいる場合には、積極的に自分のスキルを使って助けてあげることもよいでしょう。
職場の潤滑油的な役割を積極的に果たしてみることも必要です。
契約更新しない理由は企業の事情もある
契約更新されない場合、それが企業側の理由ということもありえます。
企業が十分な収益を上げていればよいのですが、そうでない場合には人件費を削減するために更新を見送る場合もあります。
自分の能力と関係ない理由で更新されない場合、哀しい気持ちになるかもしれませんが、自分の能力が否定されたわけではありませんので、別の職場を探すとよいでしょう。
一方で会社の方針が変わった場合も更新されなくなります。
他の業務に力を入れるといった場合には、新しく別の仕事ができる人を採用することになりますので、結果として契約更新がなくなります。
この場合も、同様に自分の能力が否定されたわけではありませんので、悲観的になることはありません。
自分の能力を発揮できる仕事を探すようにするとよいでしょう。
派遣で仕事をする場合、どうして契約が更新されなかったのかの理由については、自分なりに分析をしてみることは必要です。
その結果をもとに次の対応が決まってくるからです。
契約更新されなかったらどうする?
派遣で仕事をしていて契約が更新されなかったときには、どのように対処するとよいのでしょうか。
すぐにでも働きたいというのであれば、少し悪い条件の仕事に就くこともできます。
一方で、この機会に自分のスキルアップを考えてみてもよいでしょう。スキルがあればいろいろな仕事ができるようになりますのでお勧めです。
仕事ができなくなって収入が減ってしまうことが心配な場合は、派遣会社に有給の申請をすれば一定期間給与をもらえます。
その間に新しい仕事を見つければ金銭的に困ることもなくなります。
もし更新されなかったとしても、それほど焦ることはありません。
しっかりと自己分析をして次のステップを考えるようにするとよいでしょう。
スキルアップのために知識を身につける

スキルアップを考えるのであれば、いろいろな職種を経験してみてもよいでしょう。
派遣として多くの経験を積んでいれば、その経験がスキルとなります。
即戦力を期待される派遣であれば、しっかりと勤務し契約期間満了まで働いた経験が多いほど次の仕事を紹介されやすくなります。
また、いろいろな求人情報などを集めてどのようなスキルを持っていると仕事に就きやすいかを分析してみてもよいでしょう。
特にITスキルや英会話などのスキルは是非とも持っておきたいスキルです。
こういった知識も積極的に身につけるようにするとよいです。
有給をつかう
同一の派遣会社で6カ月以上仕事をすると、有給休暇を得ることができるようになります。
仕事をしなくても給与をもらえますので、これを利用してリフレッシュをすることもできます。自分の時間を有効に使うことができますので、この期間をスキル充電のために使ってみてもよいでしょう。
あまりに働いてばかりいるとストレスをため込んでしまい、働くためのモチベーションを維持することも難しくなってしまいます。
契約更新されなかった場合には、スキルアップやリフレッシュのために、こういった有給休暇のシステムは上手く活用すべきものです。
まとめ

派遣社員として働くスタイルは欧米では一般的ですが、日本ではまだ普及の段階です。
契約更新の問題は非常に難しい部分もあり、多くの人が悩むところですが、派遣システムのメリットをしっかりと理解してその問題に対処すれば、派遣社員として比較的楽しく仕事をすることも可能になります。
そのためにもスキルだけはしっかりと身につけておきたいところです。