JavaScriptとは?基礎知識・使用シーン・難易度を紹介
目次
昨今の転職市場において、IT業界を中心にWebエンジニアの求人数は大幅に伸びています。それに対して、即戦力となるエンジニアの数はまだまだ少なく、売り手市場であると言えます。そういった状況の中、未経験からWebエンジニアへと転身したいと思った時に、真っ先に身につけておくべきプログラミング言語が「JavaScript」です。
JavaScript

「JavaScript」は、動的なWebページを作成することができるプログラミング言語です。
Webサイトを表示するブラウザ上で動くプログラムで、私たちにとって一番身近な言語でもあります。ユーザーの動作に応じたコンテンツの表示、Webサイトの外観やデザインから、機能性などの使い勝手、入力フォームなど、全ての動作を円滑にするために使われています。
歴史
「JavaScript」は、1995年にアメリカ合衆国のプログラマー(開発当時はNetscape社のエンジニア)であるブレンダン・アイク氏によって開発されました。1996年の初めに「Netscape2.0」でリリースされ、現在では、「IE」や「Google Crome」、「Firefox」など様々なブラウザーに「JavaScript」が組み込まれています。「JavaScript」が誕生する前は、ほとんどが文字だけの静的なWebサイトが一般的でしたが、「JavaScript」の誕生によって、Webサイトにリッチな表現を追加できるようになったとして注目されるようになりました。
できること
「JavaScript」でできることは多岐にわたります。代表的なものとしては、ブラウザ上で表示するHTMLやCSSをJavaScriptで操作し、画面に動きを与えられることです。たとえばユーザーがクリックした時に、画面上の文字色を変化させたり、ページを遷移した際のローディング時にアニメーションを出して動かしたりすることができます。また、「JavaScript」はサーバーにアクセスして情報を取得することもできます。たとえば検索フォームに入力したワードと関連するキーワード候補が表示されるのは、一般の人にも馴染みが深いものでしょう。
使用シーン

「JavaScript」が実際に使われている使用例をみてみましょう。
<JavaScriptの使用例>
「JavaScript」を学習して最初に学んだのがポップアップウィンドウだったという人は多いでしょう。主に、注意を促す場合にこのポップアップウィンドウが用いられます。
Google マップも「JavaScript」で動いています。正確に言うと「Ajax(非同期通信)JavaScript XML」という機能によって動作しています。「Ajax」とはページを移動しなくても、データの取得や表示ができる機能です。今でこそ当たり前に使用しているグーグルマップですが、リリース当時は、地図を自由に動かせること自体がとても画期的なものでした。
難易度
「JavaScript」の習得は、初心者にとってはかなり難易度が高いです。初心者向けのプログラム言語だと言われますが、難しい概念が多く、勉強を進めていくに連れて覚えることも増えてくるため、途中で挫折してしまう人も多いようです。ですが、世界的に大人気な「JavaScript」は、日本でも多くの大企業や有名サービスで利用されており、求人数も非常に多いため、習得さえしてしまえば転職活動にとても有利に働くと予想できるため、習得しておいたほうがよいプログラミング言語です。
JavaScriptの学習方法
「JavaScript」の学習方法も他のプログラミング言語と同様、自分のレベルや性格、生活環境に合わせて適した学習方法を選ぶことが大切です。ただし、初心者が独学するにはやや難易度が高いため、できれば実際に手を動かしながら、補助的に参考書や動画を見て学び進めていくほうが良いでしょう。時間やお金に余裕のある人は、オンラインや通学など、対面式で教えてもらえる環境に身をおくのがベストです。「JavaScript」は概念的な理解がより必要とされているため、対面で解らないことをすぐに聞ける環境は貴重です。
テキスト
<JavaScript(入門編)おすすめの本>
ノンプログラマのためのJavaScriptはじめの一歩(著者/外村 和仁、出版社/技術評論社)
JavaScriptの文法やプログラムの組み立て方のほか、開発環境の整備方法がわかる本です。説明が丁寧なので、構造理解がしやすいと評判です。本で学習するメリットは、他言語と同様に、プログラミングについて体系的に学べることが挙げられます。デメリットは解らないことが出てきた際に、挫折してしまう可能性が高いことです。参考書での独学は、全くの初心者には難しいといえるでしょう。
動画

<JavaScriptおすすめの動画>
JavaScript超入門コース 合併版【JavaScriptの超基本的な部分をたった1時間で学べます】【プログラミング初心者向け入門講座】
タイトル通り、「JavaScript」の基本を1時間で学べるyoutube動画です。図・イラストに合わせた説明(話し方)が穏やかで、とても分かりやすい講義となっています。どのプログラム言語でも同じことが言えますが、youtubeなど動画コンテンツのデメリットは、重要な箇所にマーカーで線を引くことができない点にあります。
通信スクール
<JavaScriptおすすめの通信スクール>
デジハリONLINE JavaScript講座
全3ヶ月のオンライン講座で、Webサイトやアプリ制作に欠かせない「JavaScript」の基礎知識が学べます。基本的な記述方法、構文、グラフィックスやマルチメディアの使い方など、実務で必要な応用スキルまでが網羅されています。レベルとしては「HTML5/CSS3」の基本スキルを持っている人を対象とした構成になっているので、全くの初心者には不向きです。授業形式は全て動画なので、自分で時間を管理して進めたい人におすすめです。
スクール
<JavaScriptおすすめのスクール>
KENスクール
目的や通学のペースに合わせてマンツーマンで授業を進めてくれる、開校30年の実績を持つスクールです。専任のキャリアコーディネーターがIT業界の転職をサポートしてくれます。未経験からの就職・転職を得意としているので、他業界からの転身を考えている人におすすめのスクールです。学習期間は全15時間で、3ヶ月かけて学びます。最終的には、「JavaScript」を「CSS」などと連携させて動的なWebサイトが作成できることを目指します。当然ながら授業料とカリキュラムをこなす時間の縛りがありますので、自分のペースで進めたい人には向いていません。
JavaScript関連の資格

「JavaScript」の資格は主に3種類あります。
1. CIW JavaScript Specialist
世界中で認められている認定資格です。問題は全て英語で出題されるため、それに対応できることが受験資格の必須条件となります。
2. HTML5プロフェッショナル認定試験
「HTML5」と「JavaScript」の基礎的なスキルの習得及びその証明ができる認定試験です。Webコンテンツ制作の基礎力と、Webアプリ・動的コンテンツの開発、および設計能力が試されます。
3. Microsoft 試験70-480
Microsoftが運営する「JavaScript」の認定試験です。受験資格は、アプリケーション、ハードウェア、ソフトウェア開発に必要なビジネスロジックをプログラミングできる経験が1年以上ある開発者となっています。
CIW JavaScript スペシャリスト
<CIW JavaScript スペシャリストの出題範囲>
■Internet Business Associate
情報技術とインターネット、Webブラウザ、Webとマルチメディアコンテンツ、データベースとWeb検索エンジン
電子メール、サービスとツール、インターネットのセキュリティ、ITプロジェクト管理
■Site Development Associate
Webサイト制作、マークアップ言語とサイトの基礎、XHTMLコーディング、罫線とグラフィックス要素
ハイパーリンク、テーブル、Webフォーム、画像の利用、フレーム、Webオーサリングツール、高度なWeb技術
eコマース
■Network Technology Associate
ネットワークの基本、TCP/IPアーキテクチャとインターネットアドレス、ネットワークサーバ
ネットワークセキュリティ、ハードウェアとOSの保守
(引用元/https://newtongym8.com/g-ciw.html)
<難易度>
やや易(初心者向けレベル)
<合格率・合格点>
非公開
<受験者数>
非公開
<試験時間>
90分間
HTML5プロフェッショナル認定試験
<HTML5プロフェッショナル認定試験の出題範囲(レベル1)>
1.1 Webの基礎知識
1.1.1 HTTP, HTTPSプロトコル(重要度:8)
1.1.2 HTMLの書式(重要度:9)
1.1.3 Web関連技術の概要(重要度:6)
1.2 CSS
1.2.1 スタイルシートの基本(重要度:7)
1.2.2 CSSデザイン(重要度:9)
1.2.3 カスケード(優先順位)(重要度:2)
1.3 要素
1.3.1 要素と属性の意味(セマンティクス)(重要度:10)
1.3.2 メディア要素(重要度:6)
1.3.3 インタラクティブ要素(重要度:7)
1.4 レスポンシブWebデザイン
1.4.1 マルチデバイス対応ページの作成(重要度:4)
1.4.2 メディアクエリ(重要度:5)
1.4.3 スマートフォンサイト最適化(重要度:3)
1.5 APIの基礎知識
1.5.1 マルチメディア・グラフィックス系API概要(重要度:5)
1.5.2 デバイスアクセス系API概要(重要度:4)
1.5.3 オフライン・ストレージ系API概要(重要度:8)
1.5.4 通信系API概要(重要度:3)
(引用元/https://html5exam.jp/outline/objectives_lv1.html)
<難易度>
易(初心者向けレベル)
<合格率>
70%
<受験者数>
非公開
<試験時間>
90分間
まとめ

WebエンジニアとしてWebサービスやWebアプリケーションを作成したいならば、「JavaScript」はもっとも押さえておくべきプログラミング言語であることがわかりました。特に、未経験から企業への転職を希望している人ならば、必須のスキルであると言えるでしょう。ぜひ、「JavaScript」という心強いスキルを手に入れて、転職活動を成功させましょう。
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