塗装工事の派遣の仕事｜向いている人の特徴は？

派遣の仕事にはいろいろな種類があります。塗装工事の案件も時として募集が出ます。塗装の派遣の求人に応募しようと思っている人もいるかと思いますが、詳しい仕事内容をご存知でしょうか？塗装の仕事には向き不向きがあります。自分に適性があるかどうか、以下で紹介する内容を読んだうえで応募するかどうかの判断をしてみるといいでしょう。

塗装現場の仕事内容

塗装というと建築物の外壁などを塗装する仕事というイメージを持っている人もいるでしょう。しかし派遣での塗装現場における仕事内容は、主に現場の施工管理になります。その為、実際に塗料を塗るのではなくマネジメント業務の方になります。

具体的な仕事内容としては、作業員の手配の調整や進捗管理、安全に作業できているかの確認を担当します。また場合によっては報告書の作成などの業務を担当することもあり得るでしょう。このように実際に現場で塗装の仕事をする人たちのバックアップ業務やマネジメント業務などがメインとなります。

塗装工事のメリット・デメリット

塗装工事の仕事にはやりがいがあります。やはりモノづくりの仕事である為、作業をやり続けることで形として成果の現れるところは大きいです。仕事をやってよかったという達成感や充実感を受けやすい業務と言えます。

しかし一方で塗装工事にはつらい部分もあります。塗料を取り扱う仕事で、強烈な刺激臭があります。その中で勤務するのは、人によっては厳しく感じられるかもしれません。このように塗装工事にはメリットとデメリットの両面があります。それぞれの主だった要素について以下で紹介します。塗装業界で本格的に働きたいと思っているのであれば、自分にとってプラスとマイナスのどちらの方が大きいか応募する前に考えましょう。

塗装工事のメリット

塗装工事の仕事につくメリットとして大きいのは、自分たちのやったことが形になって残る点でしょう。建築作業の中で塗装は仕上げの段階を担当する形になります。せっかくそこまでうまくいっていても塗装の出来次第で建物の出来に大きく影響を及ぼします。建物をきれいに仕上げられるところは、塗装工事のメリットです。

建設の世界ではいろいろな人が携わっています。その中でも塗装工事は建物の出来上がりを見届けることのできる業務です。自分が塗った建物はこの先何十年も残り続ける可能性が高いです。その建物の前を通るたびに「この建物は自分が手掛けたもの」と実感できます。仕事に対する誇らしさを感じられる仕事でもあります。

社会的に意義のある職業であるということも塗装をするメリットです。人は生活したり、仕事したりする中で建築物は欠かせないものです。その社会インフラを手掛けているという強い社会的使命を持って仕事に当たれるのもやりがいの一つと言えます。ただ単にお金を稼ぐだけでなく、世の中や他人の役に立つ仕事をしたいと思っている人にはおすすめの職種です。

塗装工事のデメリット

塗装工事の仕事のデメリットとして押さえておかないといけないのは臭いです。塗料を使う仕事の為、塗料の独特の刺激臭を常に嗅がないといけない現場と言えます。DIYなどでペンキ塗りをしたことのある人はお分かりかと思いますが、ツンとした臭いがします。

塗料の中にはシンナーのような有害な物質も含まれています。ダイレクトに吸い込んでしまうと中毒を起こす危険性すらあります。その為マスクを着用して作業しなければなりません。臭いについて敏感な人には厳しい現場となるでしょう。

塗装の中には外壁を塗る仕事もあります。するとタイミングによっては厳しい環境の中で仕事をしなければなりません。炎天下の中で仕事をしなければならない可能性もあります。近年日本では35度を超える猛暑日を記録することも珍しくなく、場所によっては40度を超える時期もあるほどです。

また塗装は雨が降った時には作業ができません。雨が連続して振るようなシーズンには延期が立て続けに起こることもあり得ます。すると納期もずれ込む可能性があり、施工管理をする人はスケジュール調整を強いられるわけです。

塗装工事に向いている方の特徴

塗装作業向きの人は、手先の器用で細やかな作業の得意な人です。ただ単にペンキ塗りをすればいいという仕事ではなく、きれいに仕上げることが求められます。塗りムラがあったり、色が境界より飛び出したりしているとどうしても見た目が汚らしくなってしまいます。きれいに決められたところを正確に塗れるような技術力が求められる仕事です。そのような細やかな気配りやチェックができる人であれば塗装工事はおすすめの仕事です。

当然ですが体力のある人が向いています。塗装に限らず現場工事の作業は体力勝負なところがあります。施工管理の仕事も現場の作業に付き合うことも十分あります。朝から晩まで1日中ずっと外で立ちっぱなしで仕事をすることもざらにあります。真夏の厳しい日光の照りつけるなか、ずっと屋外で作業して汗を大量にかくこともあり得ます。そのような厳しい環境の中でも働き続けるだけの体力が求められる為注意しましょう。

臭いに対して敏感だと、ペンキのきつめの臭いに耐えられない可能性があります。ペンキの臭いを別に気にせずに仕事のできるような人が適正はあります。

意外なところだと人付き合いが好きな人です。家の塗装工事などの場合は、工事期間中はオーナーであるお客様と毎日顔を合わせることもあります。工事開始と終了の挨拶はもちろん休憩時間に世間話をすることもあるでしょう。人とのコミュニケーションを取ることが好きな人であることも大事な要素になってきます。

塗装工事に向いていない方の特徴

塗装工事は建設業の中でも細かい作業の多いジャンルと言われています。建物の見た目の良し悪しを決める重要な要素な為、繊細な作業が要求されます。中にはミリ単位で色を入れていくような作業が求められる場合もあります。その為細々した作業が苦手ではなく、細かな部分に目を向けられない人は不向きかもしれません。

また肌質の弱い人も不向きだと思ったほうがいいです。何故ならばペンキを使った作業だからです。ペンキの中には有機溶剤というものがあります。この有機溶剤、体にとって有害な成分も含まれています。施工管理の仕事でもペンキに触れる可能性があります。肌荒れを起こしたり、炎症になったりしてシンナーなどの刺激で痛くなることもあると言われています。市販のスキンケア化粧品で肌荒れをするような敏感肌の人は塗装の仕事をするのは再考したほうがいいです。

体力に自信のない人も塗装の仕事は不向きです。屋外で長時間ずっと立ちっぱなしになる可能性もあります。施工管理の仕事で実際に塗装をしなかったとしても、体力にある程度自信がないと仕事を続けるのは厳しいでしょう。ただし優れた体力は要求されません。人並みの体力があれば、十分務まるでしょう。

まとめ

塗装工事は建物の最後の仕上げの工程を担当する仕事です。この出来で建物の出来の良し悪しが決まると思ったほうがいいです。プレッシャーがかかるかもしれませんが、逆に言えばやりがいのある仕事とも言えます。塗装の派遣の仕事は実際に塗り作業をすることはありません。施工管理の仕事になります。しかし1日中ずっと立ちっぱなしなど体力勝負の側面がある為その部分も意識して応募するかどうか決めましょう。