パートタイム派遣とは?特徴と働き方のヒントを紹介
目次
近年では、正規雇用にこだわらず、あえて派遣社員としての道を選ぶ方も増えてきました。また、通常の派遣ではなく、パートタイム派遣として働く方も増加傾向にあり、注目を集めています。
本記事では、パートタイム派遣と派遣の違いや勤務形態、パートタイム派遣として働くメリット、デメリットなどを解説します。
パートタイム派遣と派遣の違い

「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」で定められている、短時間労働に従事する者のことをパートタイム労働者、パートタイマーと呼びます。
パートタイム派遣は、パートタイムと派遣を融合させた新たな働き方のひとつです。派遣は、派遣会社に登録しさまざまな職場で活躍する人材のことです。1~3ヶ月の短期間働くことが多いですが、中には1年以上1つの職場で働き続ける方もいます。
まずは、パートタイム派遣と派遣の違いを理解しておきましょう。
パートタイム派遣
パートタイムと派遣を融合させた、ハイブリッドな働き方をパートタイム派遣と呼んでいます。パートタイマーと派遣社員、それぞれのよいところを併せ持つ働き方として、注目を集めています。
一般的に、派遣社員はフルタイムで働くケースが多いのですが、パートタイムの要素が加わるため勤務時間に融通がききます。これがもっとも大きな特徴といえるでしょう。そのため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能となるのです。
通常の派遣社員として働くよりも、比較的自由度の高い働き方が可能になることから、シングルマザーやフリーターなどにも選ばれています。育児や介護、プライベートと仕事を両立させたい方に向いている働き方といえるでしょう。
派遣
派遣会社に登録し、労働契約を交わして働くスタイルです。実際に業務を行うのは派遣会社ではなく、派遣先企業で働きますが、給料の支払いは派遣会社が行います。
派遣という働き方が誕生したのは、今から約30年ほど前だといわれています。人手不足を解消したい企業のニーズにマッチし、派遣会社の数もどんどん増えました。現在でもあらゆる業種、業界において大勢の派遣社員が活躍しています。
派遣の特徴は、さまざまな職場で働けることです。短いスパンで職場を移動することが多く、さまざまな経験ができるのは大きな魅力といえるでしょう。正社員ほど会社に縛られることもないため自由がききやすく、近年ではあえて派遣の働き方を選ぶ方もいるくらいです。
パートタイム派遣の仕事・勤務形態
パートタイム派遣として働く場合、どのような仕事に従事し、どういった勤務形態になるのか気になる方は多いはずです。
仕事内容は、派遣先の企業によるため一概にはいえませんが、一般事務やコールセンターなどがよく知られています。勤務形態も人によりさまざまで、週に2~3回だけ、1日に数時間だけ、といった働き方が可能です。
得られる時給も派遣先や登録してある派遣元により異なりますが、1,100~1,700円程度が目安です。
パートタイム派遣の仕事内容

パートタイム派遣の仕事はたくさんありますが、よく募集されているのはオフィス系の業務です。以下、代表的なものをいくつかピックアップしました。
- 一般事務
- 営業事務
- 受付
- 総務事務
- コールセンター
- テレマーケティング
時給の相場は、だいたい1,100~1,700円が相場ですが、地域や所属する派遣会社、派遣先などで異なります。
一般事務では、1,000~1,500円程度になることが多く、コールセンターやテレマーケティングでは、1,300~1,700円程度になることが多いようです。一般事務や営業事務でも、高度なパソコンスキルや専門知識などがあれば、高い時給で働ける可能性はあります。また、過去に事務職の経験があるのなら、それをアピールすることで高待遇が得られるかもしれません。
パートタイム派遣の勤務形態
これも一概にはいえず、求人によって大きく異なります。
働ける時間が限られている方や、どうしても働きたい時間がある方などは、事前に求人の内容をチェックし、勤務形態を確認しておきましょう。以下、よく募集されている勤務形態をまとめました。
- 10~14時まで
- 9~13時まで
- 10~15時まで
- 11~17時まで
- 週に2~3回勤務
- 土日、祝祭日のみ
昼をまたいで午前から夕方までの時間帯で募集されるケースが多いようです。また、週に2~3回、土日、祝祭日のみといった募集もよく行われています。
「もっと勤務時間を短くしてほしい」といったケースでは、交渉次第で対応してもらえるかもしれません。その場合、求人を募集している派遣会社に問い合わせし、対応してもらえるかどうか確認してみましょう。
パートタイム派遣のメリット

パートタイム派遣として働くメリットは多々ありますが、ひとつには扶養内で働けることが挙げられます。扶養内で働ければ、所得税や住民税が免除され、別途社会保険に加入する必要がありません。
また、比較的高い時給で働けるケースが多く、高収入が期待できます。コールセンターやテレマーケティングなどの業種では、時給1,300~1,700円程度になることも珍しくありません。
通常のパートタイマーより、高収入が得られるのは大きなメリットといえるでしょう。
扶養内で働ける
年間所得を103万円未満に抑えて働けるため、扶養を外れる必要がありません。
通常の派遣スタイルでは、フルタイムで働くことが多いため、年間所得が103万円を上回ってしまいます。103万円を超えると扶養から抜けることになり、所得税や住民税の納税義務が生じてしまうのです。
また、扶養を外れてしまうと社会保険へ加入しなくてはなりません。社会保険へ加入するとなれば、当然保険料が発生するため、家計を圧迫してしまうおそれがあります。扶養内ならその心配がありません。
なお、社会保険への加入が義務付けられるのは、年間所得が130万円を超えた場合です。そのため、所得税や住民税は納めてもいいけど、社会保険には加入したくない、といったケースでは、年間130万円まで稼げます。
時給が高い
一般事務でも1,000円を超える時給を用意している求人が多くを占めています。一般的なパートタイマーでは、時給1,000円を切るケースも珍しくありません。それに比べると、パートタイム派遣の時給は高く設定されています。
コールセンターやテレマーケティングなどは、高度なコミュニケーションスキルも求められるため、さらに高時給で募集されていることがほとんどです。1,300~1,700円、場合によってはそれ以上の時給で募集されていることも少なくありません。
派遣スタッフは、さまざまなビジネススキルを身につけていることが多いため、一般的なパートタイマーよりも高い時給を設定されていることが多いようです。
パートタイム派遣のデメリット

契約期間が決まっているため、もっと長く働きたいと思っても働けません。また、外部から派遣されてきた人と見られてしまい、疎外感を抱いてしまうこともあるでしょう。
契約期間については、交渉次第で延長できる可能性はあります。もっと長く働きたい場合、派遣会社の担当者へ相談してみましょう。
疎外感についても、最初のうちは顕著に感じるかもしれませんが、自ら積極的にコミュニケーションをとるなどすれば、良好な関係を構築できる可能性があります。
まとめ
パートタイムと派遣のよいところを併せ持つパートタイム派遣なら、自由度が高くライフスタイルに合わせた働き方ができます。扶養内で働くことができ、高収入が実現できるメリットもあります。新たな働き方、パートタイム派遣にチャレンジしてみませんか?
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