派遣社員から正社員になれる可能性
目次
今現在、派遣社員として働いているという方の中には、実は派遣社員という雇用形態に不安があり、もっと安定した仕事がしたい、正社員として転職したいと考えている方も少なくないでしょう。派遣社員から正社員になれる可能性はあるのでしょうか。どのようにしたら正社員になれるのかについて考えてみましょう。
派遣社員から正社員になる方法

派遣社員から正社員になりたいとお考えの方にまずお伝えしたいことは、「派遣社員でも正社員を目指せる」ということです。しかし、派遣された企業によっては、正社員として雇用できないケースも実際にあります。それは一体どのようなケースなのか、派遣社員から正社員になる方法とあわせて詳しくみていきましょう。
企業に派遣社員を正社員にする制度がないと難しい
企業によって派遣社員から正社員になれない理由として、そもそも現在働いている企業に「派遣社員を社員にする制度」が設けられていないということがあります。
これに関しては、企業の経営に関わるため、なんとか相談して契約を変えてもらおうと思われている方はまず厳しいでしょう。ただし、とても居心地の良い職場でずっと安定して働きたいのであれば、過去にそのような事例がないかどうかを確認してみるのも良いかもしれません。
紹介予定派遣で正社員を目指す
計画的に正社員を目指したいなら、紹介予定派遣の希望を派遣先に伝えてみましょう。紹介予定派遣とは、派遣社員として働きながら、その派遣先で正社員を目指す働き方です。最長6ヶ月の派遣期間が終わった後に、本人と派遣先企業の両方が合意することで正社員として働くことができます。一定期間派遣社員として働くことで、その企業が自分に合っているか仕事内容にミスマッチはないかなどを見極めることができるのがメリットです。
転職活動をして正社員で入社する
今は派遣社員として働いていても、「いつかはあの業界で働く」「資格を取ってこんな仕事がしたい」などと具体的な希望があるのであれば、ゼロから転職活動を行い、正社員を目指すことが一番の近道かもしれません。具体的なイメージがなくても、派遣社員として働きながら資格の勉強・取得をしておけば、少しでも有利に転職活動をすることができます。
派遣社員から正社員になるメリット
正社員は期間の定めがなくフルタイムで働くのが一般的です。法律で定義されているわけではありませんが、基本的に定年まで働く事ができる反面、人事異動や転勤の可能性があります。また、収入面において、時給制の場合は休日が多いと給料が減ってしまいますが、正社員は月給制もしくは年俸制のことが多いためそのような心配はありません。
正社員のメリット- 安定して働ける
- 賞与や退職金がある
- 福利厚生が充実している
- 昇給・昇格の機会が多くなる
安定して働ける
派遣社員から正社員になる場合、働きながら職場の雰囲気や業務内容を吟味することができます。そのため、正社員になってから失敗したというリスクがかなり減るという点が安定して働けるひとつの理由でしょう。基本的に終身雇用となるため、自分のキャリアを活かしながら長く仕事することができます。また、定年後も再雇用制度を利用することができるため、安定して働くことができるでしょう。会社の名前が使えることもメリットの一つです。名刺などを使用できるため、会社名を使用して信頼や信用を得ることができます。社員同士も長い付き合いになるので、自分の働きや人間性を認めてもらい、落ちついて仕事ができる環境となる可能性が高いです。
賞与や退職金がある

正社員に切り替わることで、派遣社員では支給されなかった退職金や賞与、様々な手当てが会社から支給されます。
成果給や勤続年数に応じてプラスの支払いがある場合もあるため、他の雇用形態と比べて給与や収入は高くなる傾向があるようです。ただし、会社によって計算方法や内容は変わるので、あくまで一例として挙げていることをご了承ください。
福利厚生が充実している
派遣での契約にはなかった、社会保険などの充実や家賃補助、社員寮、社員食堂、資格取得支援、社員旅行などの保証が、会社の規模が大きいほど充実する傾向があります。健康保険だけでも将来的な安定と安心が付いてくるので、とても助かるでしょう。また、この保険料は会社が半分補助してくれます。
昇給・昇格の機会が多くなる
業務の頑張りを評価されることがなかった派遣社員でしたが、社員になることで年に一度か二度、定期的に昇給があります。勤続年数に応じて基本給が上がる仕組みです。決まったタイミングで昇給がありますが、中でも個人の成績などに応じて昇給額が決定される場合はモチベーションアップにも繋がります。昇格は面接や試験を組み合わせて実施されることが多いです。やる気のある方は、自信にも繋がるため、チャレンジするのも良いでしょう。
派遣社員から正社員になるデメリット
正社員には転勤の可能性や残業がある他、有事の際に責任を負う必要が出てきます。会社の一員として働くということは、その会社のために働くということです。必ず転勤があるとは限りませんが、支店のある会社や総合職として雇用された場合、転勤になる可能性もあります。
正社員のデメリット- 異動や転勤がある
- 希望条件に合う仕事ができるとは限らない
- 自由度が低い
異動や転勤がある

派遣社員から正社員になることで、いちばんのデメリットと言えるのが「異動」や「転勤」。職種によりますが、そういった可能性もあることは頭に入れておかなくてはなりません。結婚や出産、親の介護など特別な事情がある場合は免除されることもありますが、出世したい気持ちがあればできる限り応じた方が良いでしょう。勤務先によっても規定が異なります。
希望条件に合う仕事ができるとは限らない
派遣の期間中は、契約上の業務をこなすことが目的であるため、比較的には自分が希望としていた業務内容に携わることができていたでしょう。しかし、社員になると希望を考慮してもらえることもありますが、違う業務に就く可能性もあります。また、しばらく研修として希望と異なる業務をした上で、その後の配置が研修と異なることもあるかもしれません。ただし、何年か働いたのちにやりたい仕事が見つかれば異動願いを出すことも可能です。
自由度が低い
上でも説明したように、派遣期間中は、基本的に業務内容も含め就業時間も契約に基づいた勤務になります。そのため、残業することも少ないでしょう。しかし、正社員になると、残業や休日出勤を命じられることがあるため、自由な時間が減る可能性があります。プライベートを重視した生活をしたい方はストレスを感じるかもしれません。
派遣から正社員になるときの注意点

派遣から直接雇用となると、安定すると同時に仕事の責任が大きくなるため、辞めにくくなるだけでなく、必ず関わらないといけない人間関係で悩むこともあります。また、様々な職場を経験することができない場合もあり、いろいろな人との出会いが少なくなる可能性も否めません。しかし腰を落ち着けて仕事に励みたいと考えているのであれば、正社員の働き方はメリットになります。
雇用形態・給与・仕事内容などの条件を確認する
派遣から直接雇用の正社員になる場合、雇用形態・給与・仕事内容をもう一度確認しておきましょう。正社員でも契約社員でも企業は直接雇用という言い方をするため、こちらは正社員のつもりでいたのに、実は契約社員だったということもあり得ます。正社員という言葉が使われているか、間違いのないように気を付けましょう。また、給与や仕事内容だけでなく福利厚生なども企業によって異なるため、確認することをおすすめします。
まとめ
正社員も派遣社員のどちらにもメリット・デメリットがあります。そのため、一概にどちらが良いということではなく、そのメリット・デメリットが自分にとってどう働くかが重要でしょう。雇用形態の選択は、ライフスタイルや将来を踏まえ、どちらが自分の生活に合っているか考えながら選びたいものです。どちらを選んでも必ず自分のために良かったと思える選択になるように、しっかりと計画を立てていきましょう。
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