Pythonとは?基礎知識・使用シーン・難易度を紹介
目次
近年のIT需要の高まりから、プログラミングスキルを身につけようとするビジネスパーソンが増えています。その中でも「Python (パイソン)」は、今最も注目されているプログラミング言語です。これからスキルアップとして勉強を始めようと考えている方や、IT業界への転職を目指している方に、Pythonの魅力を簡単にまとめましたのでご紹介します。
Pythonとは

Pythonとは、誰でも自由に利用できるプログラミング言語です(一般的には利用料が必要)。ソフトウエアのソースコードが無償公開されていることから、世界で最も人気のあるプログラミング言語のひとつです。また、主な特徴として「少ないコードで簡潔にプログラムを書けること」や「専門的なライブラリが豊富にあること」などが挙げられます。
歴史
Pythonは、「コードを書きやすく読みやすくすること」を目的として誕生したプログラミング言語です。イギリスBBCのコメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』が、その名前の由来であると言われています。1991年にオランダ人のグイド・ヴァンロッサムというプログラマーによって開発されました。誕生から30年近く経っていますが、1959年に登場した伝統的なCOBOL、1972年に登場したC言語と比べてみると、歴史的には比較的新しい言語であると言えます。
できること
Pythonでできることのひとつに「機械学習(人工知能によるディープラーニング)」の開発が挙げられます。機械学習とは、コンピュータにデータを読み込ませて、アルゴリズムに基づいて分析を行う手法です。他にも、ゲームやWEBアプリケーションなど様々な分野のプログラムを作ることもできます。Pythonは少ないコードで簡潔に書けるため、最新のアプリ開発などにも使われており、代表的なWEBアプリケーションとしては、Instagram、YouTube、Evernote、DropBoxなどがあります。
使用シーン

利便性の高いPythonは、私たちに馴染みが深い様々なアプリケーション開発に利用されています。
世界一の動画共有サイトの「YouTube」ですが、毎日膨大な数の動画がアップロードされ続けているYouTubeのプラットフォームもPythonによって支えられています。主にYouTube側のサーバー処理のために用いられています。
写真共有サイトとして人気の「Instagram」も、Pythonを使って構築されています。
オンラインストレージ「Dropbox」の93万行ある膨大なソースコードもPythonで書かれています。あらゆる環境からアクセスできる利便性と動作の高速性を実現しています。
難易度
「Python」は、これからプログラミングの勉強を始めたいと考えている初心者におすすめの言語です。まず、「Python」は数あるプログラミング言語の中で最も難易度が低いものです。一般的なプログラムは記述がややこしく面倒であるものが多いのですが、Pythonならインデントだけで表現できるので、比較的簡単に始められます。また、活用できる分野が幅広いこともおすすめする理由です。人工知能を使った機械学習もPythonが使われていますので、初心者はまず習得しておいたほうがよいコンピュータ言語と言えます。
Pythonの学習方法

Pythonの学習方法ですが、初心者であればまずは「プログラミングの基礎」を学びましょう。どのプログラム言語にも共通した機能や概念がありますので、そこを理解しておくと、特定のプログラム言語の勉強をスムーズに進めることができます。基礎の理解が済んでいる方は、より専門的な知識を習得すべく「応用編」としてまとめられている参考書などのテキストや、動画で独学するか、スクールを受講して学習していきましょう。
テキスト
テキスト(参考書)での学習は、「人に教えてもらうことが苦手な人」や「自分のペースで進めたい人」に適した学習方法です。ただし、自分で勉強時間を確保し、最後までやりとげる強い意志が必要です。そのため、自分にあった参考書を選ぶことが大切になってきます。インターネットで検索するとエンジニアの方によるおすすめ書籍の紹介や、読んだ感想が書かれていますので参考にするとよいでしょう。
Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
(著者/森 巧尚、出版社/翔泳社)
Python初心者から絶大な支持を得ている超入門書です。対話形式でプログラミングのしくみが学べます。超初心者でも理解できるように専門用語を噛み砕いて表現されていて分かりやすいと評判です。
動画
動画は「音声」と「映像」を掛け合わせたコンテンツであるため、テキストや図・イラストと比べて、情報量は圧倒的に多く、記憶に残りやすいです。参考書などテキストを読んで学ぶことが苦手な人は、動画で学ぶと良いでしょう。
一方で、動画で学ぶデメリットとしては、
- 学習スピードの調整が難しい
- 集中力が続かない
- 重要な箇所に印がつけられない
などが挙げられます。
通信スクール
通信スクールで学ぶメリットは、なんといっても「自宅にいながら、自由な時間に学習できる」ことです。また、通学よりも授業料が安く、全国のスクールから選べることも利点です。デメリットとしては、「やる気が続かない」、「一緒に学ぶ仲間ができない」などがあります。
「TECHACADEMY Pythonコース」
現役エンジニアが学習をサポートしてくれるサービスです。こちらのサービスでは「マンツーマンメンタリング」「毎日のチャットサポート」「回数無制限の課題レビュー」が受けられるため、自分一人では勉強を続ける自信がないという人に特におすすめです。
スクール
実際に通って学ぶスクールのメリットは、じっくりと腰を落ち着けて学べる点です。デメリットは「お金と時間がかかる」ことですが、その分、オンラインや独学では得られない「情報」や「知識」、「仲間」と出会うチャンスがあるとも言えます。
「Pythonキャリアカレッジ」
Pythonキャリアカレッジは、ゲームクリエイターの専門学校であるバンタンゲームアカデミー内にある機械学習に特化したスクールです。週1回(全2回)の講座で、働きながら通うことが可能です。
Python関連の資格

2020年3月現在、日本国内で受験できるPython関連の資格は2つあります。ひとつは「Python3エンジニア認定基礎試験」で、Pythonの基礎知識や文法を問う問題が出題されます。
もうひとつは、2020年春から始まった「Python3エンジニア認定データ分析試験」で、Pythonを使用したデータ分析の基礎知識や方法が問われる資格試験です。これらは一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会により実施されており、共にPythonとデータ分析の初心者を想定した試験となっています。
Python3エンジニア認定基礎試験
2017年6月から開始された「Python3エンジニア認定基礎試験」は、2019年7月までの約2年間で約5000名が受験しています。
(出典元/https://www.pythonic-exam.com/archives/news/python5000)
試験内容は「文法基礎を問う試験」となっており、試験時間「60分」で、問題数は「全40問(すべて選択式)」となっています。合格率は、正答率70〜80%で、難易度としては比較的合格しやすい試験と言えます。
Python3エンジニア認定データ分析試験
2020年春から開始された「Python3エンジニア認定データ分析試験」の受験者数はまだ発表されていませんが、2020年9月時点で「Python3エンジニア認定基礎試験」と合わせて受験者数が1万名を突破したとの情報がありました。これは民間のIT試験では異例のスピードで、「Python」の人気の高まりがうかがえます。
(出典元/https://news.mynavi.jp/kikaku/20200914-1151530/)
試験内容としては「Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験」で、試験時間「60分」、問題数は「全40問(すべて選択問題)」となっています。開始されたばかりの試験であるため合格率のデータは出ていませんが、 出題範囲が明確なので試験対策は取り組みやすいでしょう。
まとめ

Pythonの魅力は「無料で誰でもどこでも使えて汎用性が高い」ということがわかります。身近で使っているよく知られたアプリやサービスも「Python」で開発されているというのも、夢がある事例ですよね。これからプログラミング言語を勉強したいという人にとって、まさに最初の学びとして最も適したプログラミング言語と言えるでしょう。
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