異業種転職の履歴書の志望動機!何を書けば正解?
目次
就職から退職まで、ひとつの会社で勤め上げることがキャリアアップの王道であった時代は終わり、今や転職は当たり前となっています。中にはあえて異なる業種へ転職することで、自分のスキルを伸ばす人もいます。
今回の記事では、異業種に転職したい方のために、履歴書の志望動機の書き方についてご説明します。
異業種転職の履歴書の志望動機を書くときのポイント

異業種に転職する場合、採用側が注目するところは、なぜあえて異なる業種に転職するのか、その志望動機です。採用側が納得でき、さらに採用したいと思わせる魅力的な志望動機を書くことができれば、採用に近づくことができます。
以下のポイントを参考に自身の志望動機を整理してみましょう。
異業種への転職の目的・志望動機を明確にする
まず履歴書の志望動機に必要なのは、なぜ異なる職種や業種に転職を希望するのかを明確にすることです。
ここでポイントとなるのは、現在の職種や会社でも実現できることは書かないことです。転職しなくても実現できる志望動機は、採用側からは魅力的にみえません。あえて異業種に転職する必要がなぜあるのか、転職しなければ達成できないことは何であるのかを伝えるようにしましょう。
転職先に合ったスキルや経験を盛り込む
採用側は、多数応募してくる人たちの中から、自分たちの企業に役立つ人材を採用したいと考えます。したがって、ただ単に自分が培ってきた経験やスキルをアピールするだけでなく、その経験やスキルが応募する企業にいかにマッチし、役立つものであるかを説明できるようにしましょう。
そのためには、応募する企業の理念や職種の内容をしっかりと理解する必要があることはいうまでもありません。
仕事への積極性や挑戦する意欲をアピールする
最低限必要なこととして、スキルアップのために積極的に活動し、チャレンジする意欲があることをアピールします。
ただ、仕事に対する積極性や挑戦する意欲というのは、全ての応募者がアピールしています。そこで単に積極性をアピールするのではなく、これまでの仕事での経験をもとに、具体的な例をあげてみましょう。具体性があることで、アピールする内容を現実的なメッセージとして伝えることができます。
入社後の具体的なキャリアビジョンを伝える

入社後のキャリアビジョンも具体的に説明できるようにしておきましょう。
特に今までの経験をどう活かし、新たな業界でどんなキャリアを歩んでいきたいかを考えておきましょう。会社での仕事を通し、自己実現できるようなストーリーがあるとよいでしょう。特に応募先の企業で仕事をすることで、自分だけでなく企業も成長し、それが社会の発展につながるような話の展開ができるとさらによいでしょう。
異業種転職に向けて取り組んでいることをアピールする
異業種転職を目指し、今までと全く異なる業界や業種へ応募するのであれば、目的をもって異業種への転職活動をしていることをアピールする必要があります。それまで異業種を経験してきた人が応募して来たら、担当者はなぜこの業界に応募してきたのかと疑問に思うはずです。そのため、異業種への転職を目指していること、さらにはその理由をアピールすることで、自分の状況や想いを理解してもらいやすくなるのです。
特に勉強や業界研究など、現在取り組んでいることは盛り込めるように整理しておきましょう。
異業種転職の志望動機の例文
ここでは、異業種に転職する際の履歴書に活用できる、志望動機の例文をいくつかご紹介します。応募者の志望動機は、異業種転職の際に採用側が必ず注目して読む部分となりますので、ぜひここで紹介した例文を参考にしてください。
営業職から事務職に転職する場合の志望動機
前職では、事務用機械器具を扱う企業の営業職として6年間勤めてきました。
営業活動において、私が重要視していたのは、理解しやすい提案書の作成です。あるとき、私の作成した提案書が非常にわかりやすいとお客様からお褒めの言葉をいただきました。その資料を社内で共有したところ、同僚たちの営業活動に活かすことができ、商談成立へとつなげることができました。
その経験を通し、営業に影響を与える資料づくりに本格的に取り組みたいと考えるようになり、資料作成のスキルを磨くために、MOSスペシャリスト資格の取得にも取り組みました。
営業事務の仕事においては、営業職経験者だからわかる視点で、御社の営業職を幅広くサポートし、皆様から必要とされる質の高い仕事をさせていただきたいと考えております。
事務職から営業職に転職する場合の志望動機
現職では、医薬品メーカーで一般事務の仕事を5年間しております。
元々人に会って話をすることが好きで、徐々に営業職に興味を持つようになりました。 また自社製品に誇りを持ち、社会に役立てるために他社に商品を提案する仕事内容に、魅力を感じるようになりました。
そこで自社内で異動を申し出ましたが、向こう数年間の異動は難しいとのことでした。そのような折、同業界の御社では営業の未経験者でも多くの人が活躍していることを知り、今回応募しました。
現職の事務職は、社内の多くの部署の職員と円滑なコミュニケーションをとることが最も必要とされていました。そこで培ったコミュニケーション力は、営業職においてもお客様と良好な関係を築く上で発揮できると考えております。
エンジニア(SE)から営業職へ転職する場合の志望動機

システムエンジニアとしての経験と実績を、昔からチャレンジしてみたいと思っていた営業職で生かすために転職を決意しました。
営業職に求められるスキルは、単に顧客の要望に応えるだけでなく、顧客が気づいていない潜在的ニーズも拾い上げて提案することだと理解しています。
システムエンジニアは、クライアントの要望をもれなくヒアリングしたうえで具体的に形にし、プラスアルファの提案をしてより良いものを作り出していく仕事です。クライアントの細かいニーズに応えるために、なによりもコミュニケーションを大切にしていました。その仕事内容やそこで培ってきた経験は、営業とも通じるものと考えております。
こうした経験と実績を営業職にも、活かしていきたいと考えています。
事務職からエンジニア(SE)に転職する場合の志望動機
現職では、新卒で採用されてから事務職に7年間従事していました。
しかし、数年前から専門的なスキルを身につけ、より直接的に社会に役立ちたいと考えるようになりました。そのような折、職場で在庫管理システムが導入され、業務効率が飛躍的に改善した経験をしました。
その経験からシステム開発に興味を持ち、プログラミング言語を学ぶため、1年半前から週末にスクールに通うようになりました。仕事をしながらでしたので時間はかかりましたが、最近ではスケジュール管理のアプリケーションを作ることができるようになりました。
システムエンジニアとしては発展途上ですが、御社での仕事を通してさらに成長し、御社が目指す社会に役立つシステムづくりに貢献したいと考えています。
アパレル販売職から営業職に転職する場合の志望動機
元々ファッションや服飾デザインが好きで、アパレルショップの販売職として勤務していました。お客様に合う洋服をご提案することで、お客様が喜んでくださることに何よりもやりがいを感じていました。
しかし、接客をする中で商品の素材について聞かれることが多いことに気付きました。そこで素材について勉強しましたが、多くある企業のなかで、こだわりのある素材作りを通して人々を幸せにする御社の企業理念に強い興味を持ちました。そして魅力ある御社の製品を、多くの店舗で扱っていただき、多くのお客様に喜んでいただきたいと思うようになりました。
営業職は未経験ですが、お客様に長年接してきた経験と提案力を活かして、お客様に合わせた商品の提案をさせていただきたいと考えています。
まとめ

異業種に転職する際、履歴書の志望動機を書くために準備すべき考え方のポイント、また具体的な志望動機の例文を紹介しました。なおポイントを整理する際、内容はメモに残しておくことをお勧めします。その内容が、採用面接の時に役立ちます。
この記事を通し、多くの方が希望の転職先を見つけ、理想のキャリアを手に入れられることを願っています。
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