派遣社員の将来に向けた平均貯蓄はどれくらい?
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派遣社員として働く人は、正社員とは違って不安定な雇用形態であるために、将来への不安を感じる人も多いかもしれません。しかし貯蓄をすることで、生活の安定を図り豊かな生活を送ることは可能です。ではどのようにすれば効率的に貯蓄できるのでしょうか。派遣社員で収入が思うようになくても、コツを掴めば節約や貯金をすることは可能です。そこで派遣社員の貯金平均額や、節約や貯金するためのコツをみていきましましょう。
派遣社員が貯金できるお金はどれくらい?

派遣社員で働く人の多くは時給制で働いています。仕事時間が給料に反映されますが、ゴールデンウイークなど長期休暇によって勤務日数が減ると、給料も減ってしまうので毎月の支給額にはバラつきが出ます。そのため貯金するのは難しいと感じる人も少なくありません。しかし節約などをしてお金のやりくりを上手に行うことで、貯金できるようになります。派遣社員の平均的な収入と出費、そこから貯金できる金額を計算してみましょう。
平成29年度に厚生労働省が発表した全国の平均時給は1,363円でした。週5日、1日8時間で22日間勤務した場合の平均収入は23万9888円になります。この金額は地域や職種によっても大きく変わってきます。例えば東京都内で見ると、事務職は1200円、SEや翻訳などの職業であれば2000円を超えることもあるようです。ではなぜ時給に差が生じるのでしょうか。それは専門的な知識が必要な職業は人手不足が生じているためでしょう。事務職であれば未経験からでも入社しやすく、求人数が多いようです。しかしSEや翻訳となると特別な資格やスキルが必要になるため、限られた人しか働くことができません。そのため時給を高く設定しているのです。また同じ職業であっても都内に比べて地方の時給は低い傾向にあるようです。
出費を差し引いた貯金できる金額
上記の平均月収約24万円から支出を差し引いた場合、貯金できる金額はどのくらいになるでしょうか。実際に都内で生活する場合の出費をシミュレーションしてみましょう。
都内の平均的な家賃は7万円で、食費3万、携帯代などの通信費1万、光熱費1万2千、交際費3万、都民税1万5千、保険料3万、雑費2万とすると、1ヶ月の出費は21.7万円となり、手元に残る2万円強が貯金にまわせる金額です。これはあくまでも都内でのシミュレーションになるため、住民税は各地域により異なり、保険料も加入の有無によって変わってきます。雑費は多めに見積もっているため、余ればその分を貯金に回すことが可能です。家賃など出費を抑えられない部分は仕方ありませんが、雑費や光熱費などを上手く節約することで、より多くの金額を貯金できます。では,実際にどのように節約すればよいのでしょうか。
節約・貯金するための6つのコツ
節約、貯金するためにはコツがあるようです。そのコツを掴めば収入が低いとしてもある程度の貯金ができるようになります。そのコツは以下の6つになります。
- 貯金専用の口座を作る
- 毎月決まった金額を給料から天引きする
- 社員食堂のある会社を選ぶ
- 制服のある会社を選ぶ
- 交通費の規定をチェックしておく
- 派遣会社の福利厚生を活用する
貯金するためには節約できることは何かを考え、節約が可能な部分を見つけることが大切です。これら6つのコツを詳しく解説していきます。
貯金専用口座を作る

貯金のための専用口座を作り、その口座からの出金はしないようにします。貯金専用の口座となるため、出金して残高が減ることがないのでお金の貯まる喜びを感じられます。実際に貯金専用口座を作り、貯金を始めた人の多くは貯金額が増える通帳を見ることで、「また仕事を頑張ろう」という仕事のモチベーションにつながっているということです。また貯金専用と決めておくことで、貯めたものを無駄に使いたくないという気持ちになり、貯金を使ってまで購入が必要なものなのかを考えるきっかけにもなります。貯金専用口座によるお金の見える化を図ることで、モチベーションの向上や無駄な出費を抑えられるというメリットがあるのです。
毎月決まった金額を給料から天引きする
貯金する金額を事前に決めておき、毎月給料から天引きすることで確実に貯金ができるようになります。貯金ができない人の特徴として多くみられるのが「余った分だけを貯金しよう」という考えを持っていることでしょう。しかし予め金額を決めておくことで、確実に毎月貯金が可能です。毎月決まった金額を貯金する場合には、銀行の自動積立定期預金を活用すると良いでしょう。この自動積立定期預金に申し込みをしておくことで、給料が入った時点で自動的に貯金額を引き落としてくれます。給料を全ておろしてお金を振り分ける必要もなく、無意識のうちに貯金ができます。また決まった金額を天引きすることで、その貯金に回したお金は無いものとして捉えられるため、「今月は出費が多いから」という貯金しない逃げ道を作ることもなくなるのです。
社員食堂のある会社を選ぶ

食事代を節約する際に効果的な方法が社員食堂を利用することです。外に食べに出たり、コンビニで購入したりすると毎月のランチ代は意外に高くなってしまいます。弁当作りも、毎日となると負担が大きいでしょう。そこで比較的安い社員食堂を利用することでランチ代を大幅に節約できます。
1日のランチ代を見ると大した金額ではないと感じるかもしれません。しかしそれが毎日続き、1ヶ月まとめて見るとかなりの金額になっていることがほとんどで、ここを工夫すると節約に大きな効果があります。また外食でランチ代を減らそうとすると栄養が偏ってしまいますが、社員食堂であれば安価に主菜、副菜とバランス良く食べられます。社員食堂だけではなく、フリードリンクを設けている会社を選ぶことも節約に効果的です。フリードリンクを活用すればドリンク代も節約できるからです。
派遣先を探す場合には、企業の詳細情報から社員食堂の有無を調べ、社員食堂のある会社を積極的に選ぶと良いでしょう。
制服のある会社を選ぶ
制服の有無が、服代の節約に関係してきます。制服のない会社の場合、勤務時に着用する服を自分で用意する必要があり、洋服代がかなりかかってしまうからです。一方で制服を貸与してくれる会社であれば、服代が必要なくなります。特に女性の場合オフィスカジュアルなど、企業の指定に合わせた服を買わなければなりません。また季節に合わせての衣替えが必要となるため定期的に服代が発生します。制服のある会社の場合、必要なのは通勤時に着用する服だけなので手持ちのもので良く、わざわざ新しい服を買う費用を節約できます。
制服のある会社に入社する場合には、事前に制服の貸与代が発生する場合があるようです。しかし退職する際に制服を返却すれば、貸与代を返してもらえます。
服代がかさむという悩みを持っている人や、わざわざ職場に合わせて服を買うのは難しいという人は、制服のある会社を選ぶと良いでしょう。
交通費の規定をチェックしておく
これまで派遣社員は、「交通費を含めた時給」の条件で契約が結ばれることが大半でした。
しかし、2020年4月より改正労働者派遣法が施行され、有期派遣・無期派遣に関わらず正社員と同様に交通費の支給が義務化されています。さらに、非課税となる交通費には、所得税、住民税などの納付額の影響も受けることはありません。
交通費が支給されるといっても、就業する企業により条件が異なる場合があるので注意が必要です。交通費は、「日額×勤務日数分」で算出されますが、1ヶ月分の定期代が低額の場合は、定期分しか支給がなかったり,支給額に規定が設けられていたりする場合もみられます。そのため、自宅から職場までの距離があまりにも遠すぎると、自己負担になるので気をつけましょう。
派遣会社の福利厚生を活用する
派遣会社によっては、登録している派遣スタッフがレジャー施設を割引料金で利用できるような福利厚生を完備しているところもあります。レジャー以外にも、健康診断やマッサージサービス、フィットネスジムなどの施設を利用することも可能です。セミナーや英会話レッスンなどもあります。このような優待サービスなどの制度を利用すれば、スキルアップや気分転換などの金額的負担がないため、楽しみながら浮いた分を貯金に回すことができます。
登録している派遣会社によって福利厚生に含まれるサービスは異なりますので、一度確認してみるとよいでしょう。
まとめ

派遣社員として働く場合でも、普段の出費から節約できることを見つけることで、しっかりと貯金ができます。一度、毎月の出費を書き出してみて、節約できる箇所を探してみましょう。また貯金が苦手という人は、貯金専用の口座を作る、銀行の自動積立定期預金を利用するなど、確実に貯金ができる方法を実践してみるとよいでしょう。
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