派遣で工場がおすすめの理由｜男性にもメリットたくさん

派遣という働き方には、いろいろな仕事がありますが、工場もそのうちの一つです。しかし、工場では具体的にどんなことをするのだろう、と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

そこで、派遣での工場の仕事内容を紹介するとともに、メリットやデメリットにも触れていきます。派遣で工場の仕事を検討する際の参考にしてみてください。

派遣とは

派遣会社が雇い主となり、派遣先で仕事をするという形態です。
派遣での工場といっても、自動車、食品、半導体などの精密機器、プラスチック製品など様々です。

工場の仕事内容

工場の仕事内容はさまざまですが、ざっと整理しておきましょう。製造業務、加工・組立・検査、軽作業、梱包・仕分け・検品、物流・配送業務、倉庫管理・入出荷などです。

これから工場で働きたいという人は、それぞれの仕事内容を正しく把握し、自分に合う種類を選ぶ必要があります。そこで、いくつかの項目に分けて具体的な仕事内容を見ていきましょう。

製造・組立・検査

最初に取り上げるのは、製造・組立・検査の仕事です。

製造・組立というと現代ではロボットが大きな役割を果たしていますが、ロボットだけですべての作業ができるわけではありません。細かい作業は手作業で行わなければいけないケースもあり、集中力も必要となります。

製造・組立するものは千差万別です。例えば自動車では、車体本体の製造・組立、パーツや細かい部品などの製造・組立などの作業があります。

車体本体の製造では、ロボットができない部分を人間が行うのですが、力仕事にが多く、男性が担当することがよくあります。
パーツや部品などの製造・組立は、車体に比較すると扱うもののサイズが小さくなるため、体への負担という点では40～50代の人や女性が担当することもあります。

検査の仕事では、完成した部品や製品が規格通りになっているか、仕様書を正しく満たしているかなどの確認を行います。

仕分け・梱包・ピッキング

仕分けは、指示書に基づいて工場や倉庫、物流センターなどに届けられた荷物を分けていく仕事です。扱う荷物はいろいろあり、重いもの、軽いもの、大きいもの、小さいものなどをうまく対応していく必要があります。

仕分け作業は未経験でもできる場合が多いですが、取扱うものが大きく重くなると、フォークリフトの資格を持っている人は優遇されやすいです。

次に梱包ですが、これは商品や製品を段ボールや袋に詰める作業です。作業内容自体に特に難しそうに感じられないかもしれませんが、かなりの量をこなさなければならない場合があります。

また梱包作業では、商品や製品を詰めるだけでなく、シールやラベル貼りなどの作業を伴うことがあります。

次にピッキングですが、これは伝票や指示リストに応じて保管されている商品や製品の中から正しいものをピックアップしていく作業です。倉庫内を歩いて集める方法や、ベルトコンベヤーで流れてきたものをピックアップする方法などがあります。

物流

物流は未経験でも始められるものもあれば、トラックやスクーター、フォークリフトなどの資格がある人が求められることもあります。また、派遣の仕事としても一年を通して需要があります。

一口に物流といっても、いろいろな仕事があり、商品や製品の製造から、その製造物が利用者の手に届くまでのすべての工程を含んでいます。

具体的には、積み下ろし・仕分け・検品（不良品がないかチェック）、保管・在庫管理、受注管理・ピッキング・流通加工・包装、積み込み・輸送・配送など広範囲にわたります。

物流関係の仕事を検討する際は、自分どの作業をするようになるのかしっかりチェックしましょう。

軽作業

軽作業については、特定の定義があるわけではありませんが、比較的初心者でもこなせる業務が多いです。仕事内容としては仕分け、検品、梱包、ピッキングなどの作業があります。そのほかには、ポスティング、組立・加工、箱詰め、シールやラベル貼りなども軽作業に含まれるでしょう。

工場で働くメリット

工場で働く場合、どのようなメリットがあるでしょうか。いくつか見てみるので、参考にしてみてください。

工場で派遣として働くために応募しようという場合は、あまり学歴は問われません。工場の業務では学歴というものはそれほど意味があるものではなく、実際の仕事をしっかりこなせる能力が求められます。
そういう意味では、学歴を気にする必要はなく、安心して応募できるでしょう。

次に、大企業で働ける可能性があります。大企業へ就職するのは大変です。学歴も必要になり、競争率も高いです。希望通りに大企業へは入れないことも多いですが、工場勤務の場合、採用数もかなりあることも多く、学歴もそれほど重要でないことから、多くの労働者にチャンスがあります。

派遣での工場勤務は給料も比較的高く設定されていることが多いです。経験や資格があれば、それ以上になることもあります。場合によっては、正社員よりも収入が多くなる可能性もあります。

工場で働くデメリット

続いて、工場勤務のデメリットを解説しますが、これもしっかり覚えておく必要があります。

冷暖房が利いて働きやすい工場もありますが、すべてがそうだとは限りません。夏は蒸し風呂のように暑く、冬はとても寒いといったケースもあります。

というのも、工場で扱っている製品によっては、低温状態を保たなければいけないケースもありますし、機械の放熱による影響を受ける場合もあるからです。したがって、そのような工場で働く場合は、かなりの我慢を強いられるでしょう。

工場の仕事内容の多くは体力勝負です。もちろん軽作業もあり、体力がそれほどない人でもできる仕事はありますが、それでも体が弱いと務まりにくいでしょう。ましてや、重い製品を持ったりする現場では、体力がないとやっていけません。

工場の仕事は同じ作業を繰り返すことが多く、覚えてしまえば誰にでもこなしやすくなっています。それだけに、高度なスキルや経験を身に付けるのが難しくなっています。工場派遣でスキルを磨いて、キャリアアップを目指すというのはあまり現実的ではないようです。

これは意外なデメリットかもしれませんが、工場では自分の持ち場から離れることが難しく、トイレに行きにくいことがあります。特にライン作業では、代わりの人がいないと現場を空けることができず、しばらくはそのまま作業を続けることになります。

工場勤務が向いている方の特徴

工場勤務が向いている人は、体力がある人、黙々と作業をするのが好きな人、コミュニケーションが苦手な人、モノ作りが好きな人などです。

体力については説明の必要はないでしょう。長時間同じ肉体労働を続けますから、体力がある人の方が向いています。

黙々と作業をこなすという点では、工場勤務はうってつけです。工場では自分の業務を正確かつ迅速にこなしていきますが、それには集中力も伴います。しかし、作業が好きな人なら、まったく問題はないでしょう。

基本的に接客はなく、作業中は自分の作業に専念することが多く、人とコミュニケーションを取るのが苦手という人にも工場勤務は合っています。

モノ作りが好きな人にも工場勤務がおすすめです。一つ一つの工程を経て製作されていくモノを見ることは、大きな喜びでもあるでしょう。

まとめ

派遣で工場での働き方はどのような製品を扱い、どのような作業をするかによって様々であることがわかりました。併せて、メリットやデメリットについても触れましたが、この情報をもとに実際に工場派遣で働くかどうか考えてみるといいでしょう。