派遣で工場がおすすめの理由｜女性にもメリットたくさん

派遣の仕事で、工場での仕事をしたいと思っている人もいるのではないでしょうか。どのような仕事があるのか不安に感じるかもしれません。そこで、工場派遣の仕事内容を紹介するとともに、工場派遣のメリットやデメリットなどについても触れてみましょう。

業務内容や収入がどれくらいになるかもあわせてチェックし、自分に合いそうだと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。

工場派遣とは

まずは、工場派遣とはどのような勤務形態であるか見てみましょう。派遣雇用期間に定めがあり、一定期間を過ぎるとその職場から離れて別の職場へ移ることになります。期間についてはいろいろなパターンがあるものの、長い人では１～３年ということもあるでしょう。

しかし、これは一般的に見た場合であり、実際にどのような仕事内容かは工場によっても変わってきます。この点については、派遣会社で仕事に応募するときによく確認をしておき、自分に合わないような仕事を任されることがないように注意しなければいけません。

工場の仕事内容

工場の仕事内容は、製造・組み立て・検査、仕分け・梱包・ピッキング、物流・軽作業などです。

工場勤務の経験がない人は、これらの仕事がどのようなものかイメージしにくいかもしれません。果たして自分にできるか、うまく作業をこなせるか不安に思うかもしれません。

また、勤務経験がある人でも、これまでに担当したことがある分野以外ではどのような業務内容か気になることでしょう。
そこで、工場ではどのような仕事があるのか、それぞれの仕事内容について紹介していきます。

製造・組立・検査

製造・組立・検査の仕事は、どのような工場でも中心的な作業です。自動車、OA機器、家電、家具、紙加工品、プラスチック製品などはすべて、製造・組立・検査という工程を経ます。

まず製造についてですが、これは製造機械を扱い監視・操作をしながら、原料や部品を中に入れて作り上げる作業です。

次に製造機械から出てきてベルトコンベアで流れてきたパーツや部品を組み立てる作業があります。組立工程の場合、ライン作業で行うことが多くなります。組み立てる製品の種類にもよりますが、特殊なクリーンスーツのようなものを着て作業を行うこともあります。組立ではロボットが行えないような細かい作業を伴うことがよくあるため、手先の器用な人に向いています。

検査も重要な仕事です。製造・組立をした製品に不良品がないかチェックし、不良品があればそれを取りのぞき、再製造するか処分しなければいけません。

仕分け・梱包・ピッキング

工場の仕事のうち、仕分け・梱包・ピッキングは同じ工場でも倉庫などで行われる軽作業です。

まず仕分けですが、これは集められた荷物を分類する仕事です。荷物には大きさや重さなどいろいろな種類がありますが、大きな荷物を扱う工場では体力を要します。

次に梱包は、商品や製品を段ボールや袋に入れる作業です。その段ボールや袋にシールやラベルを貼ったり、ハンコを押したり、書籍に帯をつけたり、タグをつけたりする作業を伴う場合もあります。また、運搬も任されるかもしれません。梱包作業により、商品や製品の発送準備が整います。

ピッキング作業は、伝票などに従い、棚から商品を取り出す作業です。伝票にはどのお店にどのような商品を何個届ければいいのかが記載されています。その記載内容に従い、正確な商品を取り出さなければいけません。かなり几帳面さが求められる仕事です。

製造・物流・軽作業

物流というと、荷物の運搬や配送を意味するものだと思っている人もいるかもしれませんが、実際には多くの業務を伴います。商品の受注情報の管理、流通・加工、倉庫業務、入出庫・商品管理、輸送・配送などです。

従って、運搬や配送のみしていればいいと思っていると、当てが外れることもあります。商品出荷に伴うさまざまな業務を任されることも多く、仕事内容は幅が広くなっています。

荷物の運搬や配送業務についてはそれほど難しくありません。仕事をするうえで、普通自動車免許や中型自動車免許、フォークリフトの資格が必要になります。そのほかの業務内容としては、検品作業、仕分け作業、ラベル貼りなども含まれます。どちらかというと１人で黙々と行う作業です。それだけに、接客が苦手な人にも向いています。

工場で働くメリット

工場で働くメリットをチェックしていきます。

まず、工場勤務にはあまり残業がありません。工場勤務ではシフト制がしっかり機能していて、仕事内容もシステム化されているため、急に仕事が回ってきて、残業になる恐れは少ないです。

従って、定時に帰宅できる場合も多く、仕事環境としては恵まれています。これは女性には大きなメリットで、家事や育児に費やす時間を増やせます。

また、工場勤務は比較的給料が高いです。事務、コンビニ、飲食店などでの仕事に比べると給料はいい方です。それは派遣でも変わらず、比較的高い時給が設定されています。24時間体制の工場であれば、夜勤手当なども支給され、さらに給料が高くなります。

ノルマのないことは工場勤務のいいところです。一応目標のようなものを設定されることはありますが、個人に対してノルマが発生することは、まずありません。工場での作業量は毎日一定になっていることも多く、特に厳しいノルマは生じません。

仕事をするうえで、お客様にどう対応するか悩むこともあります。しかし、人付き合いが苦手な人だと、これがストレスのもとになります。その点、工場勤務では基本的に接客業務はなく、個人で黙々と行う作業が中心です。

工場の仕事では制服支給が普通です。そのため、あれこれ何を着ていこうかと悩む必要がなくなります。女性の場合、服装にはかなり気を遣うでしょうが、制服着用ということであれば、余計な気を回す必要もなくなり、気分も楽でしょう。

おしゃれはできませんが、毎朝の支度の時間と手間は大幅に軽減するはずです。

工場で働くデメリット

続いて、工場で働くデメリットを記載していくため、これもよく頭に入れたうえで、応募するようにしましょう。

工場派遣の仕事は、一定の作業をずっと続ける単純作業が多いです。そのせいか、その仕事の経験を活かして、更なる飛躍をというのは難しい部分があります。

また、一人が担当する業務は限られているため、幅広い知識や技術も習得しにくく、キャリアアップにつなげにくいでしょう。

次に、デメリットとなるのが単純作業です。同じ作業を繰り返し行うため、どうしても飽きやすくなり、やりがいを感じなくなるかもしれません。また同じ作業の継続により、体の特定の部位、例えば腰や肩、手や指などに負担がかかり、痛めたりすることもあります。このようなことを避けるためには、各々での工夫が必要でしょう。

工場の仕事には軽作業と呼ばれるものもありますが、重いものを持ったり運んだりなどかなり重労働になる場合があります。つまり、体力がないとできない仕事もあるのです。女性の場合、そのような仕事を任されるケースは少ないですが、まったくないとは言い切れません。それだけに、肉体的には少し大変な場合もあります。

工場で働いていて一番困るのは事故ですが、意外に起きやすくなっています。つまり、安全に関するリスクがついて回るのです。

仕事の種類や配属場所にもよりますが、危険なものを扱う場合もあり、複雑な機械の操作を伴うこともあります。それだけ十分注意しておかないと、思わぬトラブルが生じやすくなるでしょう。

工場の収入

工場派遣の収入は、その人の経験の有無、職種などによっても変わってきます。

まず、主婦で工場派遣として勤務している場合は、月10～15万円くらい稼いでいるようです。時給でいうと、未経験では1,000～1,200円程、経験を積んだ人や専門の技術者の場合は1,500～1,700円くらいです。2,000円程度にまで上がる場合もあります。

仮に時給1,000円とすると、1日8時間、1か月25日働いた場合、月収は20万円です。年収にすれば240万円となります。

時給が1,500円だとすると、月収が30万円になります。ですが、派遣の場合昇給がないことが多いです。従って、給料アップを目指すのであれば、正社員を目指す方が良いでしょう。

まとめ

工場派遣とはどのような仕事の形態でどのような仕事内容になっているのか、またそのメリットやデメリットなどについてまとめてみました。

工場派遣には他の仕事にはないメリットがいろいろあります。もちろんデメリットもありますが、それを考えてもいい仕事です。