派遣女性の恋愛｜必要な心構えとは

いろいろな職場を転々とすることが多い派遣社員は、正規で働いている人より新しい出会いの回数も多くなるものです。派遣として働く女性の中には、実際に派遣先の同僚と付き合っているという方も多いそうです。今回は、そんな派遣社員の働き方が恋愛に向いている理由と、実際に社内恋愛するうえで注意しなければならないことについて詳しくご紹介します。

派遣女性の恋愛について

全国の派遣社員の中で、女性が占める割合は非常に高いものとなっていますが、その中にはもちろん独身の女性も数多く存在しています。2015年の労働力調査によれば、雇用されて働く35歳から44歳の独身女性は190万人にものぼるという結果が出ています。そのうちパートタイマーやアルバイトを含む「非正規雇用」として働く人は79万人で、実に全体の4割という高い割合になっています。

派遣社員もまた、非正規雇用の形態のひとつですが、実はこの派遣という働き方は社内恋愛に向いているとも言われています。派遣社員特有の働き方や、次々と派遣先が変わるという独特な環境には恋愛のしやすさと大きな関係があるのです。

派遣社員が恋愛向きであると言われる理由

なぜ派遣社員が恋愛に向いていると言われているのか、ここではその代表的な理由をいくつか紹介します。

・期間限定で積極的になれる

派遣女性が恋愛向きと言われるのは派遣社員の労働形態とも深い関わりがあります。派遣社員というのは一定の契約期間が終わったら契約を更新するか終了するかをその都度決定するのが普通です。契約を更新しまた同じ職場で働く人もいれば、退職して新たな派遣先に向かう人もいます。一年の中で次々と職場を変えるチャンスがあること自体が派遣社員の大きなメリットです。

様々な職場で働くチャンスがあるということは、そのたび新たな上司や同僚とも知り合うということです。一定の期間が終わったらまた新たな職場へと向かう派遣社員の働き方は、何年も同じ職場で働き続ける正規雇用に比べて恋愛に向いている環境だと言えるでしょう。

最初から契約期間が決まっているというのも恋愛においては重要なポイントです。派遣社員の契約期間は3ヶ月であることが一般的です。数ヶ月という短い期間が定められているからこそ、思い切って同僚に告白し、万が一うまくいかなかったとしても気まずい思いを引きずることなく次の職場に移れます。

人間関係に大きな変化が生じた後も同じ職場で働かなくてはいけない正規雇用に比べ、失恋しても決まった期間で退職することが可能になる派遣社員なら積極的にアプローチしていけるかもしれません。契約期間というタイムリミットを利用して、いつもより大胆にコミュニケーションを取れるという人もいるようです。

・仕事上の立場

恋愛するうえでは仕事上のポジションも重要です。女性派遣社員が大勢働く職場では、少数の男性社員が上司として指示を出している場合が多くなります。毎日の業務の中で指示されたり、仕事上のコミュニケーションを取ったりするうちに次第に気になっていたということもあります。何人もの女性社員が、同じ相手に好意を抱くケースも少なくありません。

・ターゲットになりやすい

職場によって働いている人の内訳もそれぞれ異なります。派遣社員のスタッフが多く働いている会社であれば自然に社内の女性の割合も高くなるものですが、職場によっては女性社員が極端に少ないというケースもあります。若い女性がほとんどいない職場もあり、そういった場合、派遣社員としてやってきた女性は良くも悪くも恋愛のターゲットとして見られやすくなるかもしれません。

社内恋愛の注意点

派遣社員は次々と職場が変わることが大きな特徴です。普通に働くよりもはるかに出会いが多く、気になる相手が見つかりやすい環境です。とはいえ、実際に職場の方とお付き合いをするようになった際には気をつけておきたいことがたくさんあります。場合によっては、社内恋愛が原因で仕事先の人間関係に影響を及ぼしてしまうこともあるかもしれません。

好きな相手と毎日のように職場で顔を合わせる生活の中でも、仕事と恋愛の区別はきちんと付けることが必要です。何かと噂されるようになることで、同僚との仲がぎくしゃくしかねません。契約期間は決まっていますが、周囲の目にも気をつけて節度を持って交際を続けましょう。

仕事への影響

職場の人と付き合う際に、まず注意したいのが仕事への影響です。毎日職場に行って好きな人と会うことが楽しみになるかもしれませんが、恋愛に夢中になって仕事が手に付かなくなっては大変です。プライベートと仕事はきちんと切り替え、公私混同にならないように気をつけましょう。

交際が一度トラブルに発展すると仕事していくうえで悪影響が出ることもあります。恋愛が原因で職場での人間関係が悪化すると、仕事を続けたくても契約の更新がしづらいと判断されることもあります。社内恋愛にはある程度リスクが伴うため、良好な人間関係を保つ努力をしていくことが必要です。

また、職場の男性社員にしつこく言い寄られてトラブルになるという危険性もあります。相手が上司だった場合には、セクハラやパワハラに発展する可能性も考えられます。普段の仕事や生活に支障が出る場合は、同僚への相談や、契約を更新せず別の職場に移るなどして身を守りましょう。

噂話に気を付ける

実際に社内恋愛することになった場合、気になってくるのが周囲の社員からの視線です。同じ職場で働く相手と交際している場合、付き合っているという事実が他の同僚にもばれてしまうと、どうしても職場の空気が気まずくなってしまうものです。日常的な会話がぎこちなくなるほか、会社に居づらいと感じる機会も増えてくるかもしれません。

契約期間が決まっているとは言っても毎日同じ職場に通うため、同僚に交際の事実が知れ渡ってしまうのはなるべく避けたいものです。最近はSNSの投稿で誰かと付き合っているのが判明してしまうこともあるため、プライベートでの言動にも気を付けましょう。

また、職場の規模によっては派遣社員が大勢派遣されてきているケースもあります。複数のスタッフがいる場合、中には同じ相手が気になっているという社員もいるかもしれません。付き合い始めることで同僚との仲が悪化してしまう場合もあるということも留意しておきましょう。

規則を確認

派遣会社の規則は様々ですが、今の時代にスタッフの恋愛を禁じているような会社はまず存在しないと言っていいでしょう。もちろん派遣先でも同様で、ほとんどの会社で自由な社内恋愛がOKということになっています。

ただし、だからといってそこが職場であるということを忘れてはいけません。決して規則で禁じられているわけではありませんが、仕事先での恋愛そのものに嫌悪感を覚えるという人も世の中には少なくありません。上司が社内恋愛に対して否定的な考えを持っていた場合、同僚と付き合っていることを知られてしまうと自然に働きづらくなることもあるでしょう。同じ会社で働く同僚との恋愛自体は個人の自由ですが、やはり会社に迷惑をかけないように心がけるのが一番です。

そもそも、派遣社員には高いスキルを持った即戦力というイメージが根強く存在しているものです。一緒に仕事する相手に迷惑だと思われないよう、私的な恋愛関係はなるべく職場には持ち込まず、毎日の業務に集中しましょう。

まとめ

派遣社員として働く女性の方は、新たな職場に向かうたび新たな出会いを経験するものです。席が隣だったり、的確な指示を与えてくれたり、仕事していく中で気になる相手ができるということもあるかもしれません。派遣社員は契約期間が短いからこそ思い切ってアタックできる場合もあります。もしも同僚の方とお付き合いを始めることになったら、仕事と恋愛を両立できるように頑張っていきましょう。