コロナ禍における派遣の求人数は?仕事を探すポイントを紹介
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2019年12月に新型コロナウイルスが発生し、多くの人に仕事の影響が出ています。どんな職業であってもコロナ禍では倒産の危機にあり、人員削減を求められている企業はたくさんあります。その中でも、深刻な状況に陥りやすいのが、派遣の仕事をしている人でしょう。
正社員でも仕事がなくなるリスクがありますが、正社員より守られない立場にある派遣として働いている人は、より危機感を抱いているのではないでしょうか。
ここでは、コロナ禍における派遣の求人状況を紹介します。コロナ禍においての仕事の探し方も紹介しますので、派遣の仕事をしている方は参考にしてみてください。
派遣社員の現状
コロナ禍において、今まで売り手市場だった派遣市場は、求人数を減少させていることがわかっています。雇用状況の悪化は長期化が予測されるため、派遣の仕事をしている人は危機感を抱いていることでしょう。実際に派遣の求人数がどのように変化しているのか、国が対策をしているのか詳しい情報を紹介します。
求人数は回復傾向

大手派遣会社における6か月間の求人数を調査したところ、求人数が落ち込んでいることがわかりました。
調査した期間は、2019年11月~2020年4月までの6か月間です。6か月間の中で最も求人数が多かったのは2019年12月で、約21,000件ありました。ところが、2020年4月になると、約17,000件にまで減少してしまいました。
派遣の求人数は、2019年11月~2020年3月までは大きな変化はなかったものの、2020年4月には先月と比べて15%も減少しています。例年であれば、新入社員が入社する3月が最も多くなるのですが、2020年は減少しているため、コロナの影響を受けていると予測できます。
2020年4月の求人数の落ち込みは、例年よりも大きい状況です。最も求人数が増える時期に求人数が減少しているため、今後もコロナの影響を受ける可能性があると考えられます。ただし、派遣の求人状況を4月以降で見てみると、やや回復傾向にあるようです。
派遣切り
コロナ禍において会社の業績が悪化すれば、派遣切りの可能性があります。職を失った人の中には、家賃やローンが払えず、やむを得ず住宅の退去を強いられるケースもあります。住む場所を失えば、最悪の場合ネットカフェ難民となる場合や、寝泊まりする場所もない場合があるでしょう。
とくに派遣切りのリスクが高いのは、コロナ禍において需要が減少している職種です。入場制限や中止が強いられているイベント、密を避けるため来店客数が減っている販売などです。国民の自粛の動きから、旅行会社全般も大きな影響を受けています。
派遣切りの状況を防ぐため、国を挙げて派遣の雇用を守る動きが見られています。具体的な対策としては、派遣社員を解雇する場合に、新たな就業機会の確保が挙げられます。
万が一事業の縮小や休止がある場合でも、安易な理由で派遣社員を解雇しないよう、国は呼び掛けています。やむを得ず解雇が必要な場合は、まずは休業を行い、休業手当を支払うべきだとしています。しかし国を挙げて対策をしていても、会社の業績悪化では派遣切りしなければならないケースがあるのが現状でしょう。
派遣社員の働き方が変化している

コロナ禍において派遣の求人を探すポイントは、第一にテレワークが挙げられます。派遣に限らず、世の中の企業の多くは、在宅で仕事ができるテレワークに注目しています。日本ではテレワークの働き方は遅れていましたが、コロナの影響により一歩進んだ状況があります。今後もテレワークは、一般企業で普及する可能性があるでしょう。
実際にコロナ禍でどのくらいのテレワークが普及したのかというと、派遣では2~3割程度です。まだ二の足を踏む企業が少なくないようですが、今後増加する可能性は十分にあります。テレワークの場合、最初は出社が必要で、仕事に慣れたら在宅に移る求人もあるため、確認してみましょう。
派遣先の会社によっては、朝礼やミーティングにオンライン会議を導入している場合があります。オンライン会議の利用は、ITリテラシーが求められるため、最低限でもツールの使い方は覚えておくと良いでしょう。
また接触を減らすため、書類を電子化する企業も増えてきました。請求書や契約書などの書類を電子化しているため、インターネット上での書類のやり取りが増えています。
派遣会社への登録が変化している
コロナ禍において、派遣会社の登録は、WEBで完結できるところが登場しています。WEBで登録できれば、来社する必要がなく、人と直接会わないため安心でしょう。これから派遣会社に登録予定の方にとっても、WEB登録システムはメリットがあります。
派遣会社に登録する方法は、来社する方法もWEB登録もほとんど同じです。氏名や住所の入力は、WEB上から行うことができます。
パソコンだけでなくスマートフォンにも対応していれば、幅広い方が登録しやすいでしょう。本人確認書類の提出も、書類を撮影してスマートフォンでアップロードするだけで完了です。
WEB登録をすると、派遣会社の担当者による面接があります。面接はオンラインでできるため、在宅でも問題ありません。
WEB面接はスマートフォンのカメラで対応できますが、マイク付きのイヤホンを用意しておくと、お互いの声が聞きとりやすくなります。使用するWEB面接ツールは派遣会社によって異なるので、事前に確認してください。
WEB面接を受ける際は、場所選びが大切です。自宅の場合は、Wi-Fiの接続環境を確認しておきましょう。スマートフォンで面接を受ける場合は、利用中の通信プランにおいてデータ通信容量を確認してください。
1ヶ月で使用できるデータ通信料を超えると、低速となり通信回線が安定しない場合があります。
今後の仕事探しのポイント

コロナ禍においても、派遣の求人数が増える時期は狙い目です。
派遣の求人数が増えやすいのは、3月・6月・9月・12月です。とくに新年度に切り替えとなる春は、求人数が増加する傾向があります。
それぞれの月の中でも、月の初めに求人数が増えやすいので、早めに行動しましょう。
これから派遣会社へ登録を考えている方は、必要書類の提出や面接の時間が必要なため、少し早めの行動がおすすめです。3月の求人に間に合わせるなら、2月ぐらいから行動を開始しましょう。
派遣を依頼する企業としても、新年度の4月から仕事をスタートしたいと考えている場合は少なくないようです。
またコロナ禍において需要増が見込まれる業種のスキルを身につける方法もおすすめです。オンラインでの事務員、在宅でできるWEBライターやデザイナー・エンジニアなどの職業が挙げられます。
今までWEB施策に乗り気ではなかった企業も、コロナ禍の影響で積極的に導入している傾向があります。
派遣会社の求人は倍率が高い状況のため、複数の派遣会社に登録しましょう。派遣会社によっても登録分野が異なるため、複数登録すると仕事が見つかりやすくなります。
まとめ

コロナの影響で多くの会社が経営難を強いられる中で、派遣の仕事をしている人は、今後の仕事状況が気になるでしょう。いつまでコロナの影響が続くか見通しが立たないと、安心できないかもしれません。
派遣の求人状況は一時期減少傾向があったものの、求人数は徐々に増えつつあるようです。今後も求人数の減少もあるかもしれませんが、人より一歩先を見通して行動すれば、リスク軽減はできるでしょう。
コロナの影響で新しい働き方も登場しており、派遣の仕事が注目される可能性はあります。企業としても接触を避ける働き方の導入を検討しているところが増えているため、幅広い視点で求人を探してみてください。
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