派遣を理由に結婚反対されたときの対処法
目次
派遣社員の方が結婚できない理由の一つに、親が結婚を反対しているということがあります。世代が違うという理由もありますが、昔は派遣社員だと一人前ではないと、その考えを未だに引きずっている方も少なくないのではないでしょうか。
結婚を認めてもらうために両親をどうやって説得するのか、ここでは派遣社員の結婚を認めない理由と説得の方法について解説していきます。
両親が派遣社員を認めない理由

両親が派遣社員を認めない理由は大きく分けて2つあります。
- 社会的な信用がない
- 経済的な安定がない
経済的な安定はともかく、社会的な信用がないというのは昔からの価値観で、未だにその考え方が根強いようです。
正社員として、会社に就職してそのまま定年になるまで同じ会社に勤め続けることが一般的な日本人の働き方であり、そこで出世していくことがエリートコースであるという考え方が昔からあります。
ご存じのように今は銀行ですら倒産に追い込まれる時代であり、リストラや退職勧告が当たり前となりました。同じ会社に居続けて生涯一つの会社で職務を全うするというのは稀なことです。安定していると言われる公務員ですら辞めていく人がいるため、「正社員だから安定している」というのは当てはまりません。
しかしながら、社会的信用を理由に結婚を許さないというケースは少なくないのです。
社会的信用がない
派遣社員は正規雇用ではないため、社会的信用がないと考えられています。その考えは根強く、相手方の両親には安定しない職業だと思われることが多いです。人間的にどんなに優れていたとしても、派遣社員であるということを知ると態度が変わることも珍しくはありません。
派遣社員=安定がない=将来苦労するという考えの方は非常に多く、両親に許してもらえずに結婚が流れてしまったという例も少なくありません。派遣社員であるということについて、結婚相手自身は問題視していなくても、両親に反対され続けた結果、疲れ果ててしまって結局別れてしまったというケースもあるようです。
これは両親の生きてきた時代が昭和の時代であり、その価値観を引きずったままであることが大きな原因です。人の価値観を変えるというのは非常に難しいことです。
経済的な安定がない

経済的な安定がないというのも結婚を反対される要因の一つとなります。敬遠される一番の理由でもあります。
20代男性を例とすると、非正規雇用の既婚者はわずか6%です。これに対して正規雇用の既婚者は約33%にまで跳ね上がります。約5倍もの差があるので、いかに経済的な理由が大部分を占めているのかご理解いただけるでしょう。
また、年収が300万円あるかどうかで既婚率が大きく変わります。総務省の調査によると年収300万円未満の非正規雇用の未婚率は73.8%にもなり、約4分の3を見込んだということがわかっています。正規雇用でも53.1%であるため、低所得が結婚率と密接な関係になっていることがご理解いただけるでしょう。
この理由として挙げられるのは、女性が結婚にまず求めるものが経済力であるためです。女性は出産や子育てのメインになるため、男性と比べればどうしても働けなくなる期間が増えます。つまり、夫の稼ぎを中心に生活するのですが、その夫の所得が低いと生活が不安定になると考えてしまいます。
言い換えると、副業で稼いでいて月の収入が300万円ある場合や不動産を持っているというケースであれば、女性からすると派遣社員でも問題ないということです。しかし、両親に限っては基本的に「正社員こそ絶対の正義」で教育された世代であるため、たとえ収入が300万円を超えていたとしても収入の不安定を理由に、反対される傾向にあります。
また、女性が派遣社員の場合を考えると、育休の終了後に同じ派遣会社で働く予定がない場合は取得ができません。こうした制度を利用できないことも、経済的に安定しない理由となるでしょう。
両親を説得させる方法
結婚を両親に納得させるには、上記で挙げた派遣社員という立場による不安、収入が少ないということに対して、どのようにするかを説明する必要があります。基本的にこれらは将来を不安視しているという共通の原因があるため、それを解決するような説明をするべきです。
- 派遣社員であることの説得方法
- 収入が少ないことの説得方法
- 将来が不安であることの説得方法
の3つに分けて解説します。
派遣社員であることの説得方法
派遣社員であることの説得方法は、近い将来正社員になれるように転職活動を行うというのがベストです。
本来であれば派遣社員という働き方はスケジュールの管理がしやすく、子育てを手伝いやすい、ストレスが溜まりがちな奥さんの代わりに子育てを担って自由時間をあげることができる、などメリットが大きいはずですが、社会的地位に対して不安視している両親の説得材料としては不十分でしょう。
従って、納得してもらうためには将来正社員になって生活の基盤を安定させるようにするしかありません。オーソドックスな説得の方法としては、派遣社員として働きながら正社員への転職活動を行い、その証拠となる転職サイトの応募状況を用いることです。
口約束だけでは納得しない両親もいるでしょう。その説明を信じてもらうためには証拠が必要です。現代の就職活動はwebサイトを利用するのがメインであるため、応募状況は残ります。その証拠を使って説得してください。
もう一点、期間満了後に正社員登用前提の派遣案件で働くこともおすすめです。お試しで派遣として雇い、問題がなければ正社員として雇うというタイプです。正社員の求人を探すよりも難易度は低くなります。
いずれにしても責任感をもち、家族を養えるだけの収入を得ることを約束しましょう。
収入が少ないことの説得方法

立場ではなく収入が少ないということに反対している場合の説得方法は、収入を増やすための具体的な努力を伝えることです。
一つの例としては、稼げるようにスキルアップすることです。派遣社員に限らず、スキルや技術力を上げることは給料アップにつながります。専門的なスキルや技術を身に付けることで、今就いている仕事よりも年収の高い仕事ができるようになります。
具体的なスキルとしては、会計や財務を担当できるようになる簿記や、ExcelなどのOAスキル、プログラミングなどがあります。5G時代に突入する今、優秀な技術を持つ人はより優遇されるでしょう。
これらのスキルはスクールに通うというのが昔からの定番ですが、今ではそれに加えてインターネット上の講座を受講することでも学ぶことができます。
できることが増えればその分給料がアップするため、これらを用いて収入を増やし、説得材料にするといいでしょう。
また、スキルアップすればより給料の高い会社へ転職もしやすくなります。転職活動をしていることを合わせて伝えれば、さらに効果的でしょう。
将来が不安であることの説得方法
今の給料が良くても将来が不安という場合の説得方法は、将来どうなるかの見通しをきちんと説明することです。派遣社員とは、現在契約している報酬で働くタイプであり、その会社での出世や昇給は見込めません。よって、家族が増えた場合の将来が不安という方もいるでしょう。
このような場合はまず、今やっていることへの誇りと自信を持っていることを示しましょう。そして、派遣で培ったスキルを活かしてどのような生活プランを描いているのか、具体的に説明することが大切です。「政府の決めた派遣3年ルールを使い正規雇用を狙う」「正社員前提派遣案件に就いて正社員になると約束する」「培ったスキルで独立する」といった将来のプランをしっかりと説明してください。
まとめ

派遣社員で親が結婚を認めない理由と説得方法について解説しました。終身雇用が崩壊した今の時代でも、未だに正社員こそ安定しているという考えを持っている方は多いです。この考え方はもうしばらく変わらないでしょう。
相手を変えるのは難しいです。この記事を参考にして、両親を説得してみてください。
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