派遣先での人間関係｜連絡先は交換するもの？

派遣先の人間関係で悩んでいる人へ、多くの人が抱えている悩みや、派遣先の人間関係を円滑にするための3つのポイントについて、まとめてみました。他の社員さんたちとのコミュニケーションで困っているとき、連絡先を交換するものなのか悩んでいる場合は、この記事の内容を実践してみてください。

派遣先の人間関係でよくある悩み

派遣先の人間関係でよくある悩みとしては、ランチや休憩時間の過ごし方、派閥の中にとけこめない、正社員・派遣を区別して壁を作られるなどが挙げられます。

派遣先に行くと多くの人と仕事をするようになります。その中では、広く誰とでもスムーズに仕事をしてくれる人もいれば、中には「派遣だから」と言って、距離を置く人もいるのもまた事実です。

派閥があって、派遣社員はその中で板ばさみに合うことが少なくありません。雇用期間の決まっている派遣社員は、どこに所属することもできず、居心地の悪い思いを味わうことがあります。

また、本来業務内容にないことを押しつけられたり、業務が終わってからも人間関係を押しつけられたり、また派遣社員同士で衝突する場合もあります。

派遣先での人間関係を円滑にするための3つのポイント

派遣先でトラブルに巻きこまれることなく、人間関係を円滑にするための3つのポイントをまとめてみました。

派遣社員は正社員とは異なり、派遣先の会社にずっと所属するわけではない為、距離感をうまくコントロールしていく必要があります。

①職場の環境に溶け込む努力をする

会社のルール・文化を知って、職場に溶けこむ努力をしましょう。派遣社員とはいえ、正社員からすると、最初は他のところから来た外部者と思われることが多々あります。「私は派遣社員だから」と壁を作ってしまうと、コミュニケーションが取りにくいからです。

たとえば、派遣会社の担当の人に、これから派遣される会社のルールや慣習・実際にどんな企業・雰囲気なのかを聞いてみましょう。派遣されるまでに会社の空気をあらかじめ感じておくことで、職場の環境に溶けこみやすくなります。

②仕事をしやすい関係を築く努力をする

普段から正社員・他の派遣社員の人とコミュニケーションを取り、業務が行いやすい関係を築く努力をしておきましょう。普段から話しかけたり、ちょっとしたことでも相談したりすることで、いざとなったときに困ることが少なくなります。
場合によっては連絡先を交換し、質問や相談などをするとよりよい関係性を築けることもあります。

たとえば，ホウレンソウ（報連相）を丁寧にする、あいさつ・お礼を日頃から欠かさずするなど、基本的な対応を心がけるようにしましょう。派遣社員だからといって、正社員の人に挨拶をしなかったり、困ったことを伝えないで勝手に作業を進めたりするなどはNGです。

③ある程度距離を保つことも大切

常識的に距離感を保つことも適切な人間関係を築くには必要です。コミュニケーションは大切ですが、逆に距離が近くなりすぎて、友達のような感覚になってしまうと、本当に伝えないといけないことが言えなくなるので、気をつけましょう。

正社員・派遣社員関係なく、職場の誰とでも、近すぎず遠すぎずの距離感を保つことで、業務上言わなくてはいけないことをきちんと伝えたり、遠慮しすぎないようにしたりするなど、日々の仕事をしやすい環境を整えてください。

派遣先でのコミュニケーションで気をつけたいこと

派遣先のコミュニケーションで気をつけたいことを、5つのポイントでまとめてみました。

派遣先で仕事をする上で、最低限この5ポイントだけは抑えておきましょう。

積極的に挨拶をする

積極的に挨拶をすることを心がけましょう。他の社員さんは、あなたよりもその会社に長くいる先輩になります。先輩方にハキハキと積極的に挨拶することで、しない場合と比べると印象をアップさせることができます。

初対面のときの印象は特に肝心です。服装や表情・ボディランゲージを含めた全体的な印象と、積極的な挨拶をし、さらに「●●さん、よろしくお願いいたします」と名前を含めて声をかけることで、第一印象を格段に上げることができます。

挨拶をしない人と認識されてしまうと、「挨拶もできないやつだ」と思われてしまうので、気をつけましょう。

ホウレンソウを徹底する

ホウレンソウ（報連相）は仕事をする上の基本であり、意外と忘れがちなことでもあります。特に、派遣の経験を踏むと自分のこれまでと同じ仕事の進め方をしてしまい、その会社のルールを破ってしまう場合もあるので、気をつけてください。

たとえば、自分の直属の上司の人には、「簡潔かつ明確」に報告・連絡・相談するように心がけましょう。最初に結論を述べてから、論理的に話せると上司だけでなく、周りの人とのコミュニケーションも取りやすくなります。

アドバイスを素直に受け入れお礼をする

アドバイスを素直に受け入れて、お礼の気持ちを伝えることで、相手から信頼してもらえるようになります。ミスをしたとき、仕事のやり方を教えてもらったときは、自分が今までやってきたことにこだわりすぎず、派遣先の会社のやり方に柔軟に対応しましょう。

たとえば、本来やるべき手順をとれずに不手際があった場合に、素直に謝罪をしないと、「この人は間違ってもミスを隠す、誠実に報告しない」と思われてしまいます。ミスをするのはいけないことですが、ミスを報告しない・素直に謝れないのはそれ以上にマイナスです。

就業条件は口外しない

正社員の人や、同じ派遣社員の人に就業条件は口外してはいけません。同じ業務内容を行っていても、当人のキャリア・持っている資格・派遣会社の登録年数により、就業条件が違う場合があるからです。

就業条件を口外してしまうと、「社会人として最低限のマナーが守れない人だ」と思われてしまう可能性があります。もしも、他の社員の人から就業条件について何度も聞かれることがあれば、「派遣会社から話さないように言われているので……」と、やんわりと断るようにしましょう。

相手によって態度を変えない

上司・同僚・他の部署の人・異性によって、対応する態度を変えないようにしましょう。相手によって態度を変えてしまうと、スムーズなコミュニケーションがとりにくくなり、「あの人は私にはちゃんと話してくれない」と思われてしまいます。

派遣社員としての経験が長くなってくると、後輩になる社員さんが入ってくることも出てくるでしょう。そのときに業務内容を聞かれる、時には指導することもあります。ですが、感情のままに注意してはいけません。「怒る」「叱る」を区別して、なぜ叱っているのかを適切に伝えられるようにしてください。

派遣先での人間関係で困ったら派遣会社に相談する

派遣先の人間関係で困ってしまったときは、派遣会社に相談することも考えてください。

たとえば就業条件（とくに時給・給料など）について、しつこく聞かれたり、プライベートなことで言いたくないことを詰め寄られたりした場合は、口外してしまうとトラブルに発展する可能性もあります。

もし派遣会社の対応がおろそかだった場合は、派遣会社自体を変える手もあります。初めて派遣会社に登録する場合は、会社の大小関係なく、いくつかの会社に登録しておきましょう。派遣会社に登録してから実際に仕事を紹介してもらうまで、多少時間がかかるからです。

まとめ

この記事では、派遣先での人間関係の悩み、人間関係を円滑に進めるための方法や、派遣先のコミュニケーションで気をつけたいことについて、ご紹介しました。仕事を円滑に進めるためには場合によっては連絡先を交換することも必要となります。実際に派遣先で働き始めたときや、人間関係のトラブルに巻きこまれたときは、派遣先に相談することや、この記事の内容を参考にしてみてください。