派遣の任される仕事の範囲|責任はどこまで?
目次
派遣として働く選択肢があるものの、実際に働くと考えた場合、その仕事に携わる範囲はどこまでなのか、責任はとれるのかなど、気になる点が浮き彫りになります。そのため、仕事に就く前に派遣が行う基本的な仕事内容や、どういった働き方が自分に合っているのか、断っても良い仕事内容など、不安を解消するために理解しなければならない点があります。今回は、そういった派遣社員の任される仕事の範囲や責任について解説します。
派遣の基本的な業務内容

派遣が任される仕事内容は、職種により異なります。
例えば、一般事務の派遣であれば会社の内勤業務に関する仕事を担当することが多くなります。具体的には、請求書などの書類の作成といった作業です。場所や環境により、正社員で働く方達と仕事が別という会社もありますが、働いているとさほど変わらないのでは?と感じる方も多いです。デスクワークが中心になってくると、個人個人がそれぞれの仕事を担当することになるため、周りと仕事の差を感じないようです。
営業事務の場合は、電話対応などの営業職のサポートを行うことがメインになる会社もあります。派遣は基本的にサポート、補助的役割に徹することが多いです。
また、工場の場合は、派遣でも社員と変わらない仕事内容のところもあります。しかし、待遇が異なるため、雇用形態とシフトについてはよく確認しておきましょう。中には派遣だと行えない仕事もあります。やりがいを求めるのであれば物足りなく感じる方もいるでしょう。
業務内容は就業前に確認
派遣は、会社によって仕事内容が非常に異なるため、トラブルを避けるという意味でも、就業前に業務内容の確認はしておきましょう。確認方法は、契約書を見ることです。
まずは、派遣会社と契約を結びますが、その時に業務内容に関する記載があるかを確かめてください。押印をしてしまうと同意したことになるため、自分がどのような仕事をするのかをはっきり把握しておかなければなりません。契約書に押印をする際には、口頭で業務内容を説明されることもあります。しかし、口頭説明で納得してしまうと、後で「言った言わない」の水掛け論になるため注意が必要です。また、口頭で説明されたことが契約書の業務内容と異なる場合は、そこを徹底的に追求して自衛しましょう。
思っていた仕事内容ではなかったと後悔した時、それが自分の確認不足の場合は誰も責めることができません。契約書はトラブル回避のために作られるものです。提示されたら時間を割いてじっくり読みましょう。そして、わからないことがあれば率直に聞くことが大切です。1つ1つを丁寧に見ていけば、後のトラブルにもならず、自分も納得して働くために重要な手順です。
想定外の仕事を頼まれることもある

派遣がすべき業務内容は、契約書に書いてある通りで、あらかじめしっかりと決められていますが、想定外の仕事を頼まれることもあります。自分で契約書を確認したのであれば、これは自分がすべき仕事ではないと分かるでしょう。自分が損をするような仕事はしなくても良いはずです。むしろ、契約上の業務内容をこなすことに徹さなければ、会社員との境界線がなくなってしまい、派遣の意味がなくなります。
そうなった際には、企業に対してどのように接して行けば良いのでしょうか。派遣に、会社員と同じような仕事内容を任せる企業の特徴や、規定外の仕事を求められた場合の対処法を解説していきます。
派遣に求める企業の特徴
派遣に、会社員と同じ業務内容を頼む企業の特徴の1つに、派遣の契約内容を理解していないことが挙げられます。一般的には、派遣を雇う時に契約内容を十分把握していなければいけないのですが、意外と理解していない企業が多いこともあります。
また、上層部は派遣がやるべきことを理解していたとしても、周りの社員が理解していない場合もあります。
この場合、上層部は別の場所で働いているため、派遣の仕事ぶりが見えず、社員が必要以上に求めていると知らない状態です。派遣を雇うのであれば、会社は他の社員全員に派遣がすべき仕事内容を周知するべきです。
契約内容を理解するべきは、派遣として働く側だけでなく、派遣を雇う会社側も同様です。社員全員が派遣に任せられる仕事とそうでない仕事を理解してくれないことには、働きやすい職場とは言えません。
規定外の仕事は原則断る

もし、会社や周りから規定外の仕事を頼まれたら、それらは原則的には断るのが正しいです。派遣として働く方の中には、残業がないことや業務内容がはっきり決まっているからという理由で、派遣という働き方を選んだ方もいるでしょう。もし、社員と同じ働き方を強制された場合、派遣社員として働く意味がなくなってしまいます。
業務内容が限定的になっているかわりに、報酬が少ないことで公平性は取れているため、規定外の仕事を断ることに罪悪感を抱く必要はありません。むしろ頼まれるまま仕事をしていると損です。便利なように扱われている場合は、断る勇気が必要です。会社で働く方達が、忙しそうにしているからと言って手伝う義務はありません。優しさで業務を手伝うことは良いことですが、一度引き受けると「この人は何でも手伝ってくれる」という印象を持たれてしまい、頼まれた業務が断りづらくなるでしょう。
また、残業をする際にも、その残業代は派遣元企業となり、自分だけの問題ではありません。派遣元企業としては想定外の出費となってしまうため、残業を断ることも大切です。もし、断りにくい現場であれば、一度派遣会社に相談してみましょう。
派遣は規定通りに働くのがベスト
派遣は、いろいろな要因から規定通りに働くのがベストです。もし、規定外の仕事まで引き受けてしまった場合、当然ながら仕事が増えていきます。派遣を選んだ理由がなくなるうえ、無理をしたら体調を崩すことにもなるでしょう。もし、会社員と同じ仕事内容、仕事量をこなすのであれば、派遣社員としての雇用形態に意味がなくなってしまいます。
仕事量が多くて残業が増えたり体調を崩したりした場合、家事をする時間やプライベートの時間が確保できなくなります。
派遣は会社員と比べて、「仕事とプライベートの両立が図りやすい」というメリットがあります。自身の生活スタイルを乱さないためにも、少しでも不安に思ったことは、すぐに派遣会社に相談して、規定通りに働くことを貫きましょう。
正社員と派遣は、そもそもの雇用形態が別になっているため、規定外の働き方をするのはデメリットでしかありません。
また、仕事を断りにくいと感じることもあるかもしれません。その場合は、自分は「契約上の仕事をこなした」という強い意思を持ち、時には「断る勇気」も必要です。
まとめ

派遣が任される仕事範囲には、さまざまなボーダーラインがあります。契約内容を把握していないことで、派遣に規定外の仕事を頼む企業は意外と少なくはありません。しかし、受け身になりすぎてしまうと、後に断りづらくなってしまいます。それが、生活スタイルを崩す原因になるでしょう。自分の身を守るためにも「なぜ正社員と派遣という雇用形態があるのか」をしっかり理解することも大切です。また、少しでも不安に思うことがあれば、現場で解決しようとはせず、すぐに派遣会社に相談しましょう。派遣で自身が求めている働き方をしたいのであれば、改善策を考えることも大切です。
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