安定して派遣で働くためにおすすめのスキル

正社員やアルバイトなど様々ある雇用形態の中で、派遣社員として働きたい方も多くいます。これから自分の最も希望する職種の中から理想的な就業先を見つけていくために、どのようなスキルや資格を取得していく必要があるのでしょうか。

また、スキルや資格を取得する以外に、どういった取り組みをしていくことで自分の持っている能力をより向上させていけるのでしょうか。

派遣社員に求められるスキル

派遣先の企業が派遣社員に対して求めるスキルは、「単に必要な資格を取得している」「専門的な知識を豊富に持っている」といった能力だけではありません。社員と協調性を持って仕事を進めていけるといった、対人面でのスキルも求められます。

資格や知識を持っていることで、より正確で確実に仕事に取り組むことができます。ただそれだけではなく、意欲的にコミュニケーションを取れるといったことも派遣社員として必要とされています。

派遣社員におすすめの職種別スキル一覧

・一般事務 

パソコンに関する資格は多くありますが、中でもよく知られているのがMOS資格です。MOS資格を持っておくと、エクセルやワードなど様々なビジネスソフトを扱える能力を持っていることを客観的に証明できます。

一般事務の仕事ではパソコンを使用することが多く、エクセルやワードなどのソフトを正しくスピーディーに扱えるスキルを持っておくことで、採用を有利に進めていくことが可能です。

・学校事務

高校や大学などの教育機関で勤務をする学校事務は、経理や事務、また窓口対応を主に行います。経理や事務の仕事ではパソコンを扱うことが多いため、MOS資格などの資格を持っていれば、ワードやエクセル等を十分に扱えることをアピールできます。

また、学生や教職員、さらに保護者と日々コミュニケーションを取るため、正しいマナーと言葉遣いで対応しながら、的確に回答をする能力も問われます。そのため、これまでに顧客対応などを経験した方は、特にコミュニケーションの点で信頼できると判断してもらえることでしょう。

・営業事務 

営業事務の仕事は営業担当者のサポートをメインとしており、資料作成や顧客との対応など業務の内容も幅広くなります。必要な資料を用意する際にはパソコンを活用するため、MOS資格を持っていれば作業を効率よく行えることをアピールできます。

また、日商簿記検定、秘書検定などを取得しておけば、伝票整理や顧客との対応もスムーズにできると判断してもらえることでしょう。

・経理事務 

日次業務から年次業務まで、経理事務の仕事は多岐にわたっています。様々な仕事に対応する能力を持っていることを示すのに有効なのが、知名度の高い日商簿記2級です。商業簿記だけではなく工業簿記に関する知識も要求されるため、3級と比べて難易度は高いですが、その分幅広い知識を持っていることを証明することができます。

・通訳・翻訳 

通訳の仕事では文化的な背景を理解した上で訳すスキルが求められます。海外留学経験がある方は、留学先で文化などを学んでいることをアピールできます。
資格としてはビジネス通訳検定という民間資格があり、4級を取得していると一般的な会議での通訳ができるレベルだと判断されます。
また、資料などの文書を他の言語に訳すのが翻訳の仕事です。TOIEC900点以上、また英検1級の資格を持っていると、語学スキルが高いことを客観的に証明できます。

・テレフォンオペレーター 

コールセンターで働く際に、「コンタクトセンター検定」「CSスペシャリスト検定」の資格を有していると、お客様対応に関するスキルを持っていることを示すことができます。またパソコンを扱うため、MOS資格を持っていることで能力をアピールできます。

・CADオペレーター 

図面の作成に欠かせないCADソフトですが、種類が豊富にあります。それぞれのソフトを扱えることを示す資格は多くありますが、中でも2次元 CAD利用技術者の資格は知名度が高いです。転職の際に持っていると専門知識を持っていることを客観的に示すことが可能です。

・システムエンジニア 

ITのエンジニアに関する資格としては、「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」があります。これらは数多くある資格の中でも難易度が低めですし、取得がしやすいといえます。

・販売員

販売員としてのスキルは、実務経験を長く重ねていくことで身についていきます。また、様々な業界で経験を積んできた場合、未経験者に比べて柔軟性を持ってお客様に対して適切な対応ができることでしょう。その経験があることは、採用に関して有利だといえます。

スキル・資格以外に求められるもの

・コミュニケーション能力 

派遣社員として働くために、知識やスキルも重要ですが、コミュニケーション能力も同様に必要とされます。採用先の会社や企業では多くの社員が働いており、円滑に業務を進めていくために、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

また「報告・連絡・相談」を意欲的に行うことで、上司や同僚との高い信頼関係を築いていくことができます。業務上のミスを未然に防ぐことにもつながります。

・ビジネスマナー

社員が多く働いている職場では、誰もが決まりを守りながら仕事に取り組まなければなりません。そのため、社会人として最低限度のビジネスマナーを持ち、常に迷惑をかけないような言動をする必要があります。

社会人として特に重要なのが時間厳守です。任された仕事を期限内に終わらせる、遅刻をしないために早めに出勤するといった行動が大切です。

スキルアップ方法

自分の能力を高めていくことで、より多くの求人の中から自分の希望に合った仕事を選べるようになります。そのためには自己啓発に取り組みながらスキルアップを図る、また所属している派遣会社がサービスとして提供しているスキルアップ制度を利用するといった方法が始めやすいでしょう。

自分の希望する職種に関する資格を取得するだけではなく、それ以外のことにもチャレンジしたいという意欲的な方は是非スキルアップに取り組んでみてください。

自己啓発

初めて自己啓発に取り組む方にとっては、種類が豊富な自己啓発に関する書籍の中から興味を持ったものを選んで読む方法が手軽です。

自分がどのような職種を希望しているのかを再検討し、より有能な社会人となるために知識や技術を得るための勉強を始めていくのもいいでしょう。

自分自身で考えても、どのような方法で実行したらいいのかわからない場合には、率直に派遣会社に相談をしてみることをお勧めします。

派遣元のスキルアップ制度

派遣会社によって派遣社員が利用できるサービスは異なりますが、多くの派遣会社では、自分の能力を高めていきたいといった意欲的な方のために、スキルアップ制度を設けています。

パソコンやビジネスマナーに関する研修、語学など専門的な内容に関するセミナーを開催している場合もあります。無料や低額で参加が可能なケースが多いため、研修やセミナーを積極的に活用してみてもよいでしょう。

希望職種にその資格・スキルが必要か

自分が取得している資格やスキルを生かして働きたい、そう思っていても希望している職種には、その資格やスキルを必要としない場合があります。

派遣に関しては、未経験者であっても働ける求人が多くありますし、資格を持っていなくても働ける場合もあります。さらに、スキルよりも積極性や責任感を持って働けるといった意欲の部分を重要視して採用している会社もあります。

ただ、客観的に証明できる資格やスキルを持っていれば、仕事を得やすいといえます。そのため、自分が希望している職種に関してどのような資格やスキルを持っていることが必要なのかを確認することが大切です。必要のない資格を取るのではなく、関連性があるものを選択しなければなりません。

資格を取得後も、自分の能力を向上させていくために、継続的に勉強を続けていくことが大切です。取得して終わりということではなく、その後は学んだことを忘れないための努力も必要です。

まとめ

最も自分が希望している職種で働くためには、関連性のある資格やスキルを得ることが大切です。また、自己啓発に取り組むことや研修に積極的に参加することも、スキルアップを図っていくために有効な手段と言えます。能力向上のための意欲的な取り組みを継続することで、より広い選択肢の中から就業先を見つけられるでしょう。