「ハケンの品格」は、派遣として働きたい人におすすめのドラマ！

ドラマを見て、こんな仕事は大変、この仕事ってこんな魅力があるのか、など知らなかったことを理解できることもあります。特定の職業についてリアルな描写が魅力で、ついつい見入ってしまうこともあるでしょう。「ハケンの品格」は、派遣社員のリアルな実情を正確に描いたドラマです。

篠原涼子さん演じる主役の派遣社員・大前春子の見事なまでの徹底した派遣社員ぶりが話題となりました。派遣社員として仕事をしようとしているなら、一見の価値ありです。

ハケンの品格とは

派遣社員として仕事をする大前春子は、派遣社員としての役割に徹し、毎回社員を驚かせる派遣社員です。最初は派遣社員なんて…とバカにしていた社員の東海林主任も、スキルがありきちんとやるべき仕事をする大前春子に一目置くようになります。

バリバリ仕事をした後は趣味のフラメンコを踊る姿も凛々しく、魅力的です。会社にとってさまざまなトラブルをスキルと判断力で乗り切る大前春子に、いつしか恋心を抱く東海林主任。主役の大前春子を篠原涼子さんが、東海林主任を大泉洋さんが、一生懸命仕事はするものの、どこか抜けてしまう派遣社員・森美幸役は加藤あいさんが演じています。

ドラマの中では、正社員と派遣社員の違いを踏まえたうえでの派遣社員のメリットやデメリットがリアルに描かれています。また、大前春子がスーパー派遣社員と言われるまでになったきっかけである就職氷河期。その時代を過ごした人間の苦しみ、時給に関する正しい認識、派遣社員と社員の恋愛についてなどが正確に描かれているドラマです。

ハケンの品格のポイント

ハケンの品格では、正社員と比べたときのメリットやデメリットが正確に描かれています。正社員の方がメリットは多いという印象を持っている人もいるでしょう。しかし派遣社員のメリットを知ることで、働き方の幅が広がるのではないでしょうか。

また、就職したくてもできない就職氷河期の現実や派遣社員同士の恋愛も頻繁にあることなど、正確に描かれています。派遣社員としてのリアルな現実を知ることができるでしょう。

派遣社員のメリット・デメリットが正確である

大前春子は始業時間きっちりに出社、正午ぴったりにランチ、定時ぴったりに退社、という派遣社員です。派遣社員は、社員のように先輩に気遣いランチを遅らせたり、残業をさせられたりすることはありません。自分のやるべき仕事を時間内にきちんと終わらせれば、誰にも文句を言われることもなく帰れます。社員のように人間関係に必要以上に悩まされることもありません。

大前春子は資格を数えきれないほど持っている派遣社員です。そのため、スキルも高く、社員から頼られる存在になっていきます。資格やスキルを持つことで、不景気に左右されず派遣社員としてバリバリ仕事ができるのはメリットでしょう。

ただし、社員の中には派遣社員の扱い方を間違えている人もいます。派遣社員のスキルを信頼していない社員もいます。そんな雰囲気の中で仕事をするケースもあります。ハケンの品格では、そういった派遣社員のメリットやデメリットを正確にわかりやすく描いています。

就職氷河期の現実が描かれている

就職したくても就職できず、やっと就職できても自分の希望する仕事はできず、挙句の果てには納得できない理由でリストラされるなど、就職氷河期時代の現実を描いているのも、このドラマの特徴です。

派遣社員は正社員のように福利厚生も整っていないなど、不安定な立場です。会社では社員食堂を利用しても社員の倍の料金を払わなければならない、社内企画コンペに派遣社員は参加できるのかなど、理不尽な問題も取り上げられています。

正社員の安定感はメリットですが、就職氷河期と言われる時代は正社員になれず、派遣社員として仕事をせざるを得なかった時代でした。大前春子がスーパー派遣社員となり、バリバリ仕事をするようになった理由は、会社の勝手な理由でリストラされたという過去のせいです。信じられるのは自分のスキルだけで、それを武器として働く派遣社員という働き方をリアルに描いています。

時給に関することも正しい

大前春子の時給は3,000円の「特Aランク」です。スーパー派遣と称される春子は、クレーン車を操縦したり、ロシア語を流暢に話し、交渉を成功させたり、スカイダイビングで物資を運んだり、さまざまな資格を利用し活躍します。それだけのことができるのは、資格やスキルを持ち自信を持って仕事ができるからです。

時給も決して高くはありません。専門性のある知識や技術を持ち、それを駆使できるのであれば、高収入を得ることも可能です。ドラマの中で春子は派遣で稼ぎ、休暇は海外で過ごすといったライフスタイルを貫いています。

正社員という働き方に縛られず、自分のスキルを信じ仕事ができれば、正社員よりも年収アップを実現できるでしょう。

派遣社員同士の恋愛も頻繫にある

派遣社員でも恋愛はできるということも描かれています。最初は春子を信頼していなかった東海林ですが、春子の派遣としての潔い働き方とスキルに、納得せざるを得なくなります。春子はそんな東海林に何の興味も示さず、あだ名で呼ぶなど、楽しい掛け合いが繰り広げられていました。春子と東海林の歯がゆい恋愛は、ドラマの見どころの一つ。

最後は辞表を書くほどのピンチを春子に救われ、自分の気持ちに正直になる東海林ですが、春子は正社員と派遣社員の恋愛問題についても苦言を呈します。すぐ辞める派遣社員は誘いやすく、遊びとしてしか考えていない正社員がいるというのも現実です。

そんな現実を踏まえながらも、支社に飛ばされた東海林のもとに、派遣社員として春子がやってくるという最後に、視聴者は幸せな気分で見ることができたでしょう。

ハケンの品格の視聴方法

ハケンの品格を視聴する方法には、HuluとTVerがあります。2007年に放送された後、続編を期待する声も多く、2020年に続編が放送されることとなりました。

【Hulu】
TVやGAME、SP、タブレット、パソコンとさまざまな方法で視聴が可能です。インターネットに接続していれば、さまざまな動画を見放題。2週間の無料トライアルもあるのでお試しをするのもおすすめです。

【TVer】
約300番組を無料で視聴できる公式テレビポータルサイトです。番組放送終了から約7日間見放題。ドラマやバラエティ、アニメ、スポーツ、ドキュメンタリーなどさまざまな番組を好きな環境で視聴できます。

派遣社員を目指すなら「ハケンの品格」を見よう

派遣社員として働くことを考えているなら、「ハケンの品格」を見ることをおすすめします。派遣社員というと正社員よりも立場が下で会社では働きにくいのではないか、と不安に思う人も多いでしょう。しかし、大前春子を見ていると、派遣社員としての存在価値を認識することができます。

スキルを持ち、依存もしない、媚びない、グループになることもないという姿勢を貫く姿は派遣社員として働く際のお手本になるでしょう。

派遣社員としてのデメリットや耐えなければならない点もしっかり描かれています。いいことばかりではない、という点も把握したうえで、派遣社員として仕事にのぞむことができるでしょう。

まとめ

大前春子のようにあらゆる分野の資格を取得するのは現実的ではないでしょう。一生懸命やっても報われないこともあり、ドラマのようにうまくいくものではありません。しかし、ハケンの品格では、派遣社員としての高い意識や信念を持ち働くことの大切さを認識させてくれます。

派遣社員のリアルな現実もわかり、派遣社員として働くことを考えている人にとって、勉強になるに違いありません。